12Aシングルアンプは+Bのショートトラブルの後、残りの配線を行った。GND配線、ソケット周り、アンプ部周りと順調に配線し、入力のシールド線の処理、12AのカソードCRを取り付けた。これで配線は完了。
配線が終わったシャーシ内部。入力のところのGND配線が煩雑だがこれで良い。+Bの確認ができたら一気に進んだ。
配線チェックを1回行った後、意を決して12Aを挿さずに電源投入、グリッドを67.5Vに調整。次に12Aを挿してカソード電圧を監視、78V位になったので再びグリッド電圧を調整してカソード電圧が80Vとなるように調整。
各部の電圧をチェックして設計とあまり差がないことを確認。SP端子にDMMを接続してAC電圧測定にし、RCA端子に指を触れて電圧が上昇することを確認。動作一発OKだ。
測定器をつないで動作確認。利得は33倍〜37倍、周波数特性は16Hz(-3dB)〜28kHz(-3dB)だった。DFはLch 1.7、Rch 2.0。残留ノイズはLch 0.2mV、Rch 0.4mV。Rchはシャーシに触れると0.3mVまで低下する。
虎の子の12Aは2本しかないので利得やDFのバラツキは致し方ない。Rchの残留ノイズがシャーシに触れるかどうかで変わるのが気になるが後日解析予定。
動作に問題ないことが確認できたのでとりあえず聴いてみた。エージングをやっていないことを差し引いても透明感ある音が出ている。意外に低音が出ているように感じるのはDFが低いせいか。高域が澄み切った感じがする。これはNFBをかけても変わらないで欲しいな。
以上、アセって試聴にこぎつけたのは明日(7月23日)はコロナワクチンの2回目の接種日だからだ。副反応が1回目より大きく出るらしいのでもしかしたら寝込むかもしれない。ともかく音出しまで出来たのは良かった。
(2021.07.23追記)
12Aを左右チャンネル入れ替えたところ、残留ノイズはLch 0.4mV、Rch 0.2mVと逆になった。また、12Aの代わりに最近入手した112Aに差し替えてみたところ、Lch・Rchともに残留ノイズは0.2mVとなった。即ち12Aの1本のノイズが多いという結果だった。
(追記ここまで)