E88CCプッシュプルアンプの回路図を作成した。基本的にアンプ部は6922プッシュプルアンプに倣っている。
厳密にはR4とR5の追加でVR1の調整がしやすくなり、電流帰還が減って利得がすこし増え、直結回路だから電圧増幅段の電圧配分がいくぶん変わり、などといろいろ変わってしまう。また、OPTの高域が伸びているためC2とR16によるゾベルを入れておいた。C3とR17は特性評価後に決定する。
エミッタフォロアで高域発振して手の施しようがなかったら諦めて削除するかもしれない。そうなって欲しくないけど。
C1の小容量のカソードバイパスコンデンサは、高域でDEPPの要素を混ぜるという得体のしれないもの。これは試聴結果からのフィードバックによる。
電源部はチョークによる電圧降下で+Bの電圧確保しかできなくなったので、-C電源をヒーター巻線から作ることにした。初段電源は+B電源からつくり、ツェナーとトランジスタによって安定化されている。
本当はチョークによるLCフィルタがあれば、FETリプルフィルタは要らないのだけど、DCバランスが崩れるとハムが出そうなので入れておく。そのほうが残留ノイズも低く抑えられるだろう。
M1とQ3の発熱量は0.5〜0.6Wで小さいヒートシンクを付けておけば良いようになっている。R22はQ3と発熱を分担している。