E88CCプッシュプルアンプの真空管をとっかえひっかえ比較試聴したところ、TESLAのE88CCがプレゼンスに優れていることからこれに決定。今回はその詳細な特性を測定したので、備忘録として残しておくことにした。
各部の電圧を再測定。プレート電流が10.8mAと若干多めだが、最大プレート損失1.5W/unitをオーバーしていないことから問題なしと判断。
諸特性。歪率5%での出力は0.8Wとなった。DFは4.8と若干増加。
クロストーク特性。20Hz〜20kHzでは-80dB以下となった。
方形波応答。[10kHz方形波、ダミーロード8Ωでの出力1Vp-p、100mV/div(プローブ10:1)、20μS/div]
SP端子に0.047μF〜0.47μFのコンデンサをつないで方形波観測し、ダミーロードをオンオフしてみるが発振の兆候は見られず安定していた。 特性を調べた限りでは問題なしと判断する。
TESLA E88CCの印字や交差剣が裏側に回ってしまった。差動アンプ(正確にはもどき)はプレゼンスの良さが挙げられると思う。そろそろ養生テープを剥がしても良いかな。