7C5 CSPPアンプの配線チェックをする。CRのリードからリードまで接続されているかどうか確認し、回路図にマーキングする。間違いがなさそうなので+B・+B1・-Cの電源ショートチェックを行った後に真空管を挿して電源オン、各部の電圧を測定。
設計と大きな食い違いがないのでSP端子にDMMをACレンジにして接続、RCA端子に指を触れ電圧が上昇するのを確認。動作一発OKだ。カソード抵抗でDCバランスを調整。
電圧を測定し回路図に赤字で記入した。以前の電圧値と比べて大差なし。
詳細な特性を測定した。これはリニューアル前の特性との比較になる。
諸特性。出力は9W〜10W。利得やDFはほぼ同じ。残留ノイズは0.09mVと0.07mVで十分低い。
Analog Discoveryによる周波数特性。OPTが左右チャンネルで逆になった。
クロストーク特性。20Hz〜20kHzでは-78dB以下。2本の線は残留ノイズに差があるためで、これは初段の7N7によるものとわかっている。
Rchの歪率特性。10kHzに違いがあるが、単体の曲線で見ても問題ない。
SP端子に0.047μF〜0.47μFのコンデンサをつないで方形波観測し、ダミーロードをオンオフしてみるが発振には至らなかった。(10kHz方形波、ダミーロード8Ωでの出力4Vp-p、200mV/div[プローブ10:1]、20μS/div)
特性に関しては特に問題なし。
3階自室で試聴。当初から優雅で繊細な音楽が流れている。CSPPアンプの製品は現状McIntoshでしか販売されておらず(ユニティ・カップルド回路と呼んでいる)、それ以外では一部の真空管アンプビルダーのみ味わうことができる。