42プッシュプルアンプ本番機の配線チェックをする。先日見つけた42のカソードと第一グリッドを逆に接続した以外、ハンダ不良や誤接続は無し。
真空管を挿して電源をオン、+Bや42のカソード電圧を始め各部の電圧を測定。とりあえず大丈夫そう。DMMをACレンジにしてSP端子につなぎ、RCA端子に指を触れて電圧が上昇するのを確認。動作一発OKだ。
各部の電圧を測定。+Bが試作機より5V程度高くなったのは、C11のリーク電流を想定してR24を27kΩから13kΩにしたため。ここまで抵抗値を減らす必要はなかったかもしれない。
諸特性を測定。試作機と比べて変わったのは10kHzの歪率5%での出力で、42のカソードバイパスコンデンサを0.1μFから0.01μFに変更することで他の周波数での出力と変わらなくなった。
周波数特性。試作機と同じで高域が素直に落ちていっている。
クロストーク特性。R→Lの高域がL→Rに比べて悪めだが、20Hz~20kHzでは-74dB以下となっている。
Lchの歪率特性。10kHzのカーブが他の周波数でのカーブと揃っている。歪率5%での出力は5.8W。
Rchの歪率特性。小出力での110Hzのカーブが悪めだが、おそらくDCバランスを調整することで改善されると思う。歪率5%での出力は5.3W。
42は無選別でDCバランスを合わせているだけなので、選別すれば変わってくる可能性がある(特にRch)。
特性を測定した限りにおいては特に問題はなかった。