42プッシュプルアンプの音はワイドでクリア。でももうすこしボーカルに潤いが欲しいかな、ということで、カソードバイパスコンデンサを増量した。また、リプルフィルタの抵抗両端の電圧が7Vだと、AC100Vが低下した時にリプルが出てしまうかも、と思って抵抗値を元に戻した。
実測の電圧を赤字で示す。C3は0.01μFから0.022μF、R24は13kΩから27kΩとし、両端の電圧は10Vとなった。AC100Vが実測100Vだと電源系の電圧が設計よりすこし低め。
これで回路的にはフィックスかな、ということで、備忘録のため特性を再測定した。出力は5.0W~5.5Wと前回より低下した。+Bの電圧が8V下がったせいだろうか。
周波数特性は変化なし。
クロストーク特性。20Hz~20kHzでは-74dB以下。
Lchの歪率特性。出力が大きい領域で10kHzの歪率が良いのはDEPPの影響。カソードバイパスコンデンサは10kHzで723Ωのインピーダンスとなり、無視できなくなる。
Rchの歪率特性。小出力で110Hzの歪率が悪めなのはOPTによるものか、それとも42のマッチングによるものか。
もうこれでフィックスしようかと試聴を続けている。低音に馬力があり、クリアかつ女性ボーカルが美しい。音場は優れており決して平板にならない。