CV4055(6CH6)シングルアンプは「独特な艶っぽい音」「欧州系のこってりした音」という評価のようだ。でも拙CV4055シングルアンプはスッキリした音で、個人で感じ方が違うにせよ、まるで正反対のような音色になるとは思えない。そこで、回路をなるべく同じにすることで、そのような音色になるのか確かめてみたいと思う。
ただ拙CV4055シングルアンプは綺麗に作ってあり、音色も好みであることから改造するのは避けたい。キーパーツはあるので実験機として評価するのはどうか。
電源トランスはZT-03ESとJ631Wで+B電源とヒーター電源を構成する。初段は6BQ7A、出力段はCV4055(6CH6)だ。
回路はこんな感じ。CV4055にはKNFとP-G帰還がかけられているが初段は無帰還。なので初段にもかけられるようにR3を追加した。OPTは春日無線のOUT-54B57で、スクリーングリッドを5kタップにつないで3結に近いUL接続とする。+B電源にはいつものようにFETリプルフィルタを入れた。ヒータートランスJ631Wの6.3V巻線並列接続は、本来は良くないんだけど実験機なので許す。手持ちのCRパーツを使うためアンプ部の値が作例と違っているところがある。