配線が完了した4P1Lシングルアンプ2号機の配線チェックを行う。素子のリードからリードまで導通を確認したら、回路図にマーカーで線を引く。全部引き終わったら完了だ。
VR1を150Ω程度となるようにあらかじめ調整しておく。+BがGNDとショートしていないことを確認したら、真空管を挿して電源オン、+B電圧とカソード電圧を監視する。電圧が上昇して設計値に近づいたら各部の電圧を確認する。大丈夫のようだ。
1号機は製作当初、プレート電圧を測定しようとするとちゃんと測れなくて、発振していることがわかった。これはプレートからOPTに行く配線が初段系の下を通っていたためで、2号機はアンプ部の平ラグを迂回するように配線してある。2号機はちゃんとプレート電圧が測れたので発振していないもよう。
SP端子にDMM(デジタルマルチメータ)をACレンジにして接続、RCA端子に指を触れて電圧が上昇するのを確認。今回も動作一発OKだ。
カソード電圧が67VとなるようにVR1を調整する。その後、各部の電圧を測定。回路図に実測値を赤字で記入した。ほぼ設計通りの電圧が出ている。
測定器をつないで簡単に特性を測定した。無帰還なのに周波数特性の高域-3dB点が100kHzを超えている。これはARITO's Audio LabのOPTによるもの。残留ノイズは0.06mV~0.07mVと十分低い。
Analog Discoveryによる周波数特性。左右チャンネルの特性が重なって1本になってしまった。400kHzまで差異はみられない。
ARITO's Audio Labで公開しているトランスの測定データ
ARITO's Audio Lab SE-7K2W SER No.22B019 (Lch)
ARITO's Audio Lab SE-7K2W SER No.22B020 (Rch)
現時点で特性的には問題ないので、NFBをかけてみて詳細な特性を測定する予定。