西崎電機に8B8 CSPPアンプの特注電源トランスの見積もりをお願いした。
仕様は伏せ型電源トランス(上下カバー付き)で89VA。これはたまたまそうなっただけで90VA内に収めたというわけではない。
発注から5日で届いた。2週間はかかると思っていたのでずいぶん早かった。サイズはW89mm×D76mm×H74mm(シャーシ上)で、コアサイズはW82.5mm×D72.5mm。これは春日無線のKmB250F2と同一コアと思われる。ちなみに代金は税込みでゼネラルトランスのPMC-35E程度(2022年9月現在)。
無負荷での電圧を測定した。仕様よりはいちおう高めに出ているが、負荷をかけると低めになるのが予想できる。あまり巻き足しはされていないようだ。見積もりをお願いする際に、負荷をかけた時の電圧で設計して下さいと依頼したほうが良いのかもしれない。
8B8のヒーター点灯テスト。仕様は8V1.6Aだが、AC100V換算で7.87V(-1.6%)となった。8B8のヒーター定格は8V0.6Aだから2本並列で1.2A。やはり低めに出た。でも±5%の範囲内なので問題ない。
180Vと280Vの電圧確認は、整流後にコンデンサを接続した状態で行った。回路に流れる電流から抵抗値を計算して接続し、その電圧から電源回路のパラメータフィッティングを行う。それぞれ単独の巻線で電圧確認をしているので、実際はもうすこし低くなるかもしれない。
パラメータフィッティングを行った回路図。+B1は350Vから333Vに、+Bは213Vから209Vに変更。6.2V系電源と-C電源は実際に回路を組んで所定電流を流した時の電圧でフィッティングした。