電源部をPCL83 CSPPアンプからの供給に変更して再び特性測定をする。ヒーターには特注電源トランスを使った。
回路の電圧を赤字で示す。電圧増幅段の電圧が設計とほぼ同じになった。
再び諸特性を測定。2kΩのNFB抵抗でNFB量は8.2dBとなった。+Bへ直列に入っている470Ωをショートして出力は7.5Wとなった。+B電圧が高いので出力が設計より大きくなった。ショートさせたのは、出力がAB級に移ると+B電流が多くなり470Ωで電圧降下してしまうため。
100Hzのサイン波でノッチング歪みが出るかどうか、クリップするまで出ないことを確認した。プレート電流が23mA程度あれば大丈夫そう。
SP端子に0.047μF~0.47μFのコンデンサをつないで方形波観測し、ダミーロードをオンオフしてみるが発振には至らなかった。(10kHz方形波、ダミーロード8Ωでの出力1Vp-p、100mV/div[プローブ10:1]、20μS/div)
Analog Discoveryによる周波数特性の測定。
次に8B8の電圧増幅ユニットを入れ替えて周波数特性を調べる。(a)が現状で(b)に変更した。
再び周波数特性を測定。無帰還で高域に小ピークが見られる。ただもっとはっきり出ると予想したが、実際はわずかだった。
電圧増幅ユニットを(a)(b)と入れ替えた周波数特性。高域が減衰する周波数が異なっている。利得が微妙に異なるのは無視してほしい。
8B8のメーカーにより差が出るのではと考えて、SYLVANIAから三菱に変更。こちらのほうが高域の小ピークが高くなったが大差ない。
再びSP端子に0.047μF~0.47μFのコンデンサをつないで方形波観測し、ダミーロードをオンオフしてみるが発振には至らなかった。(10kHz方形波、ダミーロード8Ωでの出力1Vp-p、100mV/div[プローブ10:1]、20μS/div)
8B8の電力増幅ユニットのカソードに接続されたシールドは、現状の回路に於いては影響が少なく、考慮は必要だが問題ない程度だと考える。