おんにょの真空管オーディオ

おんにょの真空管オーディオ

古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

Art&Lutherie Folk Cedar/LH

じつは中古ギターを購入してしまった。Art&Lutherie Folk Cedar/LHというアコギ。

 

Art&Lutherieというのはカナダのメーカーのブランドで、Godinが姉妹ブランドに当たる。

製造年が書いてないのでいつのものかわからない。弦長630mm・ネック幅44mmのスペックに惹かれて買った。エントリークラスのレフティは各社が出しているが、これもそのモデルの1つだろう。これくらいのサイズだとMartinのOOOに近いが、むしろパーラーギターに毛が生えた程度。

私が考えるアコギの選定基準は弾きやすさだ。弾き語りをするのに、いくら音色が良くても弾くのに気を取られて歌えないのでは話にならない。下手くそだから弘法大師のようにはいかない。

トップがCedar材のギターは2本目だ。もう手放したK.YairiのYFP-02がそうだった。サイド&バックはWild Cherryという、これもカナダで産出される材を使っている。弾いた感じはマホガニーの音色に近いと思った。

Aのコードが弾き難いと感じたのでナットのE to Eを測ってみると36mmだった。ネックが44mmあるのに狭い。拙宅のアコギは皆E to Eが37mm~38mmある。そこで手持ちを探したところ、TUSQのPQ-6116-L0が36.45mm(実測37mm)と広かったので交換した。

また、ペグの1つが固くて回し難い。弾かなくなったYAMAHAに付けていたGOTOHに交換。これでチューニングがしやすくなった。じつはナットの高さの調整中に1弦を切ってしまった。ナットの調整が終わったのでD'AddarioのXTAPB1047に弦を張り替えた。

ここまでしても弾き難さはあって、やはり下手くそだと慣れが必要なんだと思った。微妙な何かが影響しているのだと思うがわからない。

指板は面取りがしてあって、不要だと思うのだが。ナットを交換しても弦落ちはしないので問題なし。ただサイドポジションマークが見難いので慣れが必要。

 

握りの形状は薄めのカマボコでこんな感じ。Taylorだともっと厚いし、K.Yairiみたいに薄めの三角ではない。

半艶塗装がしてあるのも良い。グロス塗装のギターって汚れが目立つし、汗をかくとベタつくのが気になる。Antique Burstの塗装は綺麗だね。今まではナチュラルが好みだったが、こういう塗装は悪くない。

ロゼッタ(口輪)は何かの樹脂で覆ってあり出っ張っている。すこしベタベタするのが気になるけど、そんなものか。すこし調べてみると、これはシールらしい。

サドルはオクターブチューニングのためかガタガタしておりレフティなのも相まって消耗しても交換できそうにない。ブリッジピンは手持ちのに交換したが、効果のほどは定かでない。

弦高は6弦12フレットが約2.5mm、1弦側が約1.8mmだった。低めに調整されておりビビることはない。

 

ボディの厚みは最大100mmくらいで薄い。小型のギターだと音量を稼ぐために厚めのがあって抱えると気になるものがあるが、これは違和感がなかった。

バックはフラットで膨らんでいないので真っ平ら。

このアコギは自室で弾き語りをする目的で買ったもので、人前で演奏することはないので音量は出なくても構わない。音色はギター本来が持つものよりどの弦を使うかが支配的だと思っている。

Spec
・Top:Solid Cedar
・Back & Sides:Wild Cherry(3-Layer)
・Neck:Silver Leaf Maple
・Fingerboard & Bridge:Indian Rosewood
・Scale:630mm
・Nut Width:44mm
・Finish:Semi Gloss