6B4Gシングルアンプのシャーシ加工を行う。シャーシはA5052の1.5mm厚。このやり方は自己流で一般的ではないことをご承知おき下さい。
まずシャーシ加工をするための穴開け図を作成。
穴開け図を印刷してカット、シャーシに貼り付けて罫書き線を入れる。十字の中央にオートポンチでマーキング。
シャーシ加工はいつものように電源トランスの角穴から始めた。ステップドリルで丸穴を開け、ハンドニブラで鍵穴にし、コッピングソーの刃を通して一周くり抜く。写真を撮ったりして休み休み行う。
騒音低減のため消しゴムをガムテープで貼り付けた。
一周くり抜いたら平ヤスリで仕上げ。
ロッカースイッチは丸穴を2個開け、ヤスリで削って角穴にする。ノギスで測りながら19.3mm×13mmにした(指定は19.5mm×13.1mm)。
ACインレットは丸穴を6個開け、ヤスリで削って角R仕上げ。角RなのはACインレットから穴が見えないようにするため。
これで角穴が全部開いた。
サークルカッターで大きな丸穴を開ける。写真を撮るのを忘れたので、別のシャーシ加工の穴開けを掲載。刃が食い込むのは、ハンドルの刃が付いているほうを持ち上げるように回すと防げるようだ。今まで使っていて意識していなかった。つまりサークルカッターが刃のほうに傾くと食い込んじゃうんだね。
真空管の落とし込みの穴は42mm径で、ブロック電解コンデンサは30mm径で開けた。
これで大きな穴は終了。後は小さな丸穴だけ。ドリルの1.5mm→2.5mm→3.2mm→4.5mm→ステップドリルの順に穴を広げていく。2.5mmで開けたら丸ヤスリでずれている箇所を修正。
バリ取りをして終了。
(2023.03.29追記)
続いて裏蓋の作成をする。まずは穴開け図を作成した。
アルミ板は横山テクノで298mm×166mmにカットしてもらったものを入手。A5052の厚さ1.5mmのもの。
シャーシと同様に穴開け図を印刷してカット、アルミ板に貼り付けて罫書き、十字の中央にオートポンチでマーキング。裏蓋の固定穴は実物を測って正確に合わせた。
固定穴は1.2mm→2.5mmのドリルで開けた後、シャーシにあてがってズレを確認、修正後に3.2mmまで広げた。
シャーシに裏蓋が固定できることを確認。これが地味に難しい。
放熱穴をステップドリルで開けているところ。切削屑がたくさん出るので、いちいち掃除が必要で面倒くさい。
穴開けが完了した裏蓋。
今度はソケットプレートを作成する。穴開け図を作成。
アルミ板は厚さ1.0mmの端切れを利用。罫書き線を入れ、オートポンチでマーキングする。
ソケット穴をサークルカッターで開けているところ。シャーシパンチと違い、圧力がかかって曲がったりしないので良い。
穴開けが終わったソケットプレート。
金属加工は工具を揃えさえすれば時間はかからないのだがやはり疲れるし、一気にやってしまうと集中力が途切れてミスをする確率が高くなる。歳を取っているから休み休みやるのが結局は一番のように思える。
(追記ここまで)