おんにょの真空管オーディオ

おんにょの真空管オーディオ

古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

6B4Gシングルアンプ・塗装~磨き

塗装は外の駐車スペースで行うので天気が気がかり。天気予報を見ると数日間は曇り時々晴れ、ないし晴れ時々曇りといった感じで安定しているようだ。2日間雨が降ったり強い風が吹いたりしなければ大丈夫なので塗装することにした。

仮組みを解体し、シャーシと裏蓋の保護ビニールを剥がす。バリやケガキ線、溶接跡をペーパーコーンを付けたリューターで削る。1.5mm厚だと溶接跡が凹まないので、あまり削る必要がなかった。

浴室にて#400のペーパーで水研ぎし、縦横斜めに傷をつける。塗装の乗りが良くなるらしいのでやっている。塗膜の強度はどのように評価するのであろうか。何かで叩いて剥がれるかどうかテストするのか。叩く強さや形状によって変わってくると思うので、一般的な評価は難しいと思う。

ガスレンジで乾かした後、カットしたカレンダー紙をマスキングテープで貼り付ける。これで塗装準備完了。

塗装に使うスプレー塗料。プラサフは下地、本塗装には今回マツダ車のチタニウムグレーメタリックにした。このほうがいつもよりシルバー色が強くて磨き傷が目立たない。上地には艶ありのクリア。艶なしの黒はブロック電解コンデンサの固定バンド用。

外の駐車スペースで塗装する。時おり風が吹いてくるが、弱まった時にスプレーする。新聞紙から始め、1秒で30cmくらい移動させ、新聞紙に出たところで折り返す。大体20cm程度離して塗装している。

そのまま15分くらい自然乾燥、その後赤外線ストーブで約1時間、高温乾燥させる。温度は40℃~60℃で、あまり高くするとマスキングテープが剥がれてしまう。

塗装は下地を2回、本塗装を2回、上地を3回とした。ゆっくりやるのがコツで、1回の乾燥が足らないとブツブツができてしまう。ブツブツができてからペーパーで除去するのは難しい。

仕上げのクリアの前に、ペーパーでゴミを取っていたらプラサフが露出してしまった。フロント部なので致命的。本塗装からやり直すことにした。本当は塗装を除去するのだろうが、そこまで手間をかけられない。再度本塗装を1回、上地を3回スプレーした。あまり塗膜が厚くなると穴が埋まってしまい、ビスが入らなくなったりする。

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最後にマスキング紙を剥がして1時間、高温乾燥をやって終了とした。こんな感じになった。ゴミがついているので、塗装を乾燥させた後に磨きを行う。

同時進行で固定バンドを塗装。下地にプラサフを2回、上地にマットの黒を2回スプレーした。

今回はネジの頭を同色で塗装した。今までのは殆ど黒だったから目立たないが、今回はシルバーなので浮いてしまうため。

 

私はこのところずっとグロス(艶出し)塗装で落ち着いているが、マット(艶消し)塗装だとどうしてもゴミの付着が防げないため。気にしなければいいのだけど、くっついたゴミを見るたびに残念な気持ちになる。

 

以前ハンマートーン塗装をやってみたことがあった。ところがこれは水平面にしか塗れない。面の数だけ分けて塗る必要がある。塗った面以外にも塗料が飛ぶのでコンパウンドで落とす必要がある。結局面倒なのでやらなくなった。現在はハンマーフィニッシュのスプレーが復活しているようだ。サビたまんまで塗れるカラ~っていうのもあるけど試したことがない。

塗装が乾いたので磨きを行う。小さな木片に#2000のペーパーを巻き付けて水研ぎする。研ぐのは縦横の直線で角は避ける。力を入れると深くついた磨き傷が取れなくなる。セルローススポンジで水気を拭き取るとどの程度研げているかがわかる。下地が出てしまうと再塗装になるので、ある程度研げたらやめる。

 

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こんな感じになった。

 

磨くのに使うコンパウンド(2種類)とコーティング剤。

 

コンパウンドの荒目→細目→極細の順にウエスにつけて磨く。ひたすら磨く。磨く方向は縦横の直線で。左右の手を交互に使って磨くと良い。疲れたら交代。

 

仕上げにキズ消しのコンパウンドを使う。スポンジはシャーシに穴があっても引っかからないので楽に磨ける。最後にクルマ用のコーティング剤を塗って完了。

 

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こんな感じになった。ゆず肌は残っているが下地が出てしまうよりはましなので妥協。

 

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磨きの作業は大体3時間くらいかかったかな。しばらく吊るして乾燥させる。