おんにょの真空管オーディオ

おんにょの真空管オーディオ

古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

6B4Gシングルアンプ・平ラグ作成

 

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6B4Gシングルアンプの進捗。回路図のコンデンサを入手したパーツに合わせて小変更。C7とC8はブロック電解コンデンサ47μF450V×2で、C11は220μF250V+100μF250V。C11は発注個数を間違えたための代用。

 

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作成した平ラグパターン、というか実体図もどきか。それぞれアンプ部を2枚、フィラメント電源を2枚、+B電源と+B1電源をそれぞれ1枚作成する。

フィラメント電源のLM350T、+B電源部の2SK3234は平ラグを固定するスペーサーに共締めしてシャーシに放熱する。だから平ラグパターンには乗せていない。

カソードCRも描き入れた。電解コンデンサ330μF160Vは置き場所に悩んで結局、画像のところに配置した。

+B電源基板のツェナー1N5386Bは選別する。これは左右チャンネルでなるべく電圧を揃えたいためで特に意味はない。同様にアンプ部の2SK117BLも選別する。これは電圧増幅段の利得を左右で揃えたいため。2SC2752KもhFEをなるべく揃えたい。

 

+B電源基板は+B1による2階建てになっているので、GNDではなく+B1に接続する。うっかり間違えるところであった。訂正済み。

 

平ラグには半導体やCRを殆ど全部乗せているので、平ラグを作成したら基本的には配線作業が主になる。立ラグでは配線が最初で後にCRを取り付けていくので、やりかたが逆。

ここからは製作編で、まずはフィラメント電源の2枚。

平ラグパターン。

製作したフィラメント電源の平ラグ基板。LM350Tは出力端子と放熱部がつながっているので、シャーシとは絶縁する必要がある。

反対側から見たところ。結構実装密度が高くて難易度が高かったりする。

 

+B電源部の平ラグパターン。1N5386Bは昇圧DCDCの200Vを直列抵抗22kΩを介して接続し、ツェナー電圧が近い2本を選別した。温度上昇で電圧が変わるので、白手袋をした指でダイオードを摘んで安定したところの電圧を読んだ。

 

作成した+B電源部。注:ブリーダー抵抗276kΩ1Wを付け忘れています。

 

反対側から見たところ。

 

裏側。2SK3234はスペーサーと共締めする。熱収縮チューブが膨らんでいるのはゲートの発振防止抵抗1kΩ。

 

+B1電源部の平ラグパターン。配線をつなぐところと220μF250V、100μF250Vの位置を入れ替えた。

 

作成した+B1電源部。1本ダイオードの向きを逆にしてしまい修正した。よくやるんだこれが。注:ブリーダー抵抗100kΩを付け忘れています。

 

最後にアンプ部の平ラグを作成。2SK117BLはId=2.3mAにおけるVgsが-0.383Vの2本を選別。1N4735Aは12VのDCアダプタで12kΩの直列抵抗を入れ、ツェナー電圧が6.02Vの2本を選別。

 

平ラグパターン。

 

組み上がったアンプ部の平ラグ。予め半固定抵抗VR2は64Ωに調整しておく。これはLTspiceのシミュレーションでの値。

 

これで平ラグは全て組み上がった。