6B4Gシングルアンプの組み立てを始めた。いつも気にするのは組み立て中に工具をシャーシへぶつけて傷を付けてしまうこと。いちおうフロント部にはカットした厚紙をあてがって傷防止としているが。
OPTには、使わない配線の末端に熱収縮チューブを被せてケース内に押し込み、ケースには養生テープを貼った。このOPTは、長過ぎる配線を短く切らずにケース内に押し込んでおける。
前回、仮組みで確認しているから問題なく組み上がった。いちおう傷は付かなかったようだ。シャーシ塗装で一度失敗し再塗装しているが、穴が小さくなってネジが入らないことはなかった。
平ラグを取り付けたシャーシ内部。問題なし。
シャーシを水平にしても安定している。
シャーシを傾けても安定している。この状態なら配線がしやすそう。
反対に向けて立てることもできる。こういった配線のしやすさは、実際組んでみないとわからなかったりする。
真空管を挿して再び「観球アンプ」。
裏蓋を閉めるときに薄々気がついてはいたのだが、フィラメント電源の電解コンデンサの背が高くて裏蓋に接触、裏蓋が膨らんでしまっている。これではダメだ。
考えられる対策は
(1) スペーサーを7mmから6mmに交換する(黄銅スペーサーBSB-307E → BSB-306E)。
(2) 電解コンデンサ10000μF16V(長さ35mm)を4700μF16V×2(長さ25mm)に交換する。
(3) スペーサー7mmを削って短くする。
(1)(2)はパーツを買ってこなければいけない。更に(2)は平ラグパターンの変更が必要だ。(3)は削るのが大変そう。
無い頭で考えたすえ、結局(3)の削ることにした。これならタダだし、少々時間をかければできるだろう。
スペーサーをテキトウなアルミの端切れに固定して棒ヤスリでゴリゴリ削る。手前は7mmのスペーサー。片減りしてしまうので回しながら5分くらい削った。バリが出るので、角をヤスリで削る。3端子レギュレータがバリを介してシャーシにショートしてしまうとマズイ。
ネジを嵌めてみてどこまでネジ溝が切ってあるか確認する。これなら大丈夫そう。ネジが締まりきらずに頭が飛び出した状態ではよくない。ワッシャを入れれば一応OKだが。
結局7mmを5.7mmまで削った。これなら大丈夫だろう。
2個できた。
スペーサーを短くしたので電解コンデンサの頭がシャーシ内に収まるようになった。電解コンデンサの頭にはシールを貼ってシャーシとは絶縁しておこう。
裏蓋とコンデンサが干渉しないので膨らむことなく固定できている。これでOK。
この後はいよいよ配線作業に入る。