6B4Gシングルアンプの配線を始めた。私の場合AC1次配線、ヒーター(フィラメント)配線、電源系の配線、GND配線、アンプ部への配線、CRの取り付け、入力のシールド線処理、というふうにやっている。
AC1次配線で電源トランスの電圧を確認、ヒーター(フィラメント)配線で電圧を確認、電源系の配線で電圧の確認、最後に動作確認という手順で進める。
というわけで、AC1次配線(白)からスタート。電源トランスの電圧が正常である(無負荷なので高めに出る)ことを確認。AC1次配線はボンドで固定し動かなくする。ボンドにはボンドウルトラ多用途SU プレミアムハードというのを使っている。これは15分程度で動かなくなる。ただ数年経つと黄ばんでしまう。
配線の固定にはグルーガンはどうかと考えている。低温タイプで接着力は弱くなるが、配線が動かなければOKなので大丈夫ではないか。まだ検討段階なのでどうするかは未定。
AC1次配線の次は6B4Gのフィラメント配線をする。6B4Gのフィラメント電流は1AなのでAWG24で事足りるがAWG22とした。配線を撚るのでどうにも収まりが悪い。フィラメント電源の出力はリプルが少ないし撚る必要は無いのだが一応撚って配線した。F1とF2を見分けるのに別会社の青い配線とした。すこし色合いが違うのでわかる。別の色にしてもいいけど、フィラメント配線は青のほうがわかりやすいということもある。
6B4Gを挿して電圧を確認。6.33Vと6.27Vとなった。このバラツキはおそらく3端子レギュレータのリファレンス電圧1.25Vのバラツキと思われる。まあシビアに考えなくてもこの程度のバラツキは問題ない。
点灯式。6B4Gはフィラメントのお線香がよく見える。
シャーシ内部。結構フィラメント配線の青が目立つ。
次はOPTからの配線を処理してしまう。とぐろを巻いていた配線がスッキリした。
続いて+B1電源と+B電源の配線をする。+B電源は+B1電源による二階建てでGNDではなく+B1となっている。これがいつもと異なりややこしい。+B電源の平ラグには+B2用のツェナーを乗せているのだが、対極はGND。だから+B1電源のGNDと接続しなければならない。まどろっこしい説明だがわかるかなあ?
配線が終わり電源のテスト中。電源オフにしても電圧の落ちが緩やかだと思ったらブリーダー抵抗(R13とR15)を付けるのを忘れていた。ブリーダー抵抗を付けて再テスト。
+B~+B1間に3.5kΩ、+B2~GND間に62kΩのダミー抵抗を付けた(青色)。実測の電圧を赤字で示す。ほぼ設計どおりとなった。AC100Vが高いので+Bは本来430V程度出るはずだが、おそらくC8のブロック電解コンデンサのリーク電流が多いのだろう。エージングでもっと+B電圧は高くなると思われる。
再びシャーシ内部。まだアンプ部への配線がしてないので左側は配線が少ない。右側はほぼ確定。
GND配線、ソケット周りの配線を進める。配線は長めにカット、末端の被覆を剥いて予備ハンダし片方をハンダ付けしたら、もう片方をちょうどよい長さにカットし同様の処理をして1本の配線が済む。こんな手間のかかることをしているからなかなか進まない。
しかもちょっと長いなと思ったらカットし直して末端の処理をし、接続したりしている。1本短く切りすぎたのがあったのでやり直し。
アンプ部の平ラグは端子に配線をいつでもハンダ付けできる状態にし、平ラグを外してやりにくい配線を先にハンダ付けする。ボリュームからFETの入力へはシールド線でつないだ。
シールド線の処理はいつも思うのだが面倒くさい。カットした網線が散らばるし時間がかかって仕方がない。網線をGND配線とせずに片方の末端は短くカットして熱収縮チューブを被せた。
古傷の右肩が痛むし目が疲れるので長時間できない。それでも配線は入力のシールド線、カソードCRの取り付けを残すのみになった。
翌日。カソードCRの取り付けから始めた。最後にRCA端子からボリュームまでをシールド線で接続。これで作業は完了だ。
配線チェック後に電圧と動作の確認を行う予定。