おんにょの真空管オーディオ

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古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

Zaerixの6B4Gを聴いてみる

個人的にショックな出来事があったのは姉妹ブログのほうで少しだけ触れたが、考えていただけではたぶん一生行動に移さないのだろうなあ、などと思った。人生はいつどう転ぶかわからない。

以前からお店にあるのは知っていたけど、いつの間にか無くなり、また復活したと思えば値段が上がっていた。でもこの際思い切って購入することにした。

前置きが長くなったが、買ったのはZaerixの6B4Gだ。これはソ連製だというのを見たことがある。そういえば下膨れでマトリョーシカみたいな形をしている。なぜか6B4Gとしては値段が安めで、何か原因があるのかと思ったがよくわからない。

今回は6B4Gシングルアンプに挿してみた。いわゆる球ころがしというやつだ。一応電圧を測定しておいた。プレート電流は42mA、実効プレート電圧は290V、グリッド電圧はカソードに対し-51Vだった。まあ無調整でも大丈夫だろう。


聴いた当初はチンシャンしたサウンドで極辛の印象。だから値段が安いんだと思った。でも時間が経つにつれてクリアで繊細なサウンドだと思えるようになった。ただ耳が慣れた可能性を否定しない。2A3のようなサウンドではないことは断言する。

Zaerixの6B4Gはフィラメントの赤熱している様子が見られない。上から覗き込むとすこし赤くなっているのがわかる。部屋の明かりを消して真っ暗にすると、管の上半分にうっすら蛍光が見える。

これで予備球ができたし、UNITED ELECTRONと差し替えて聴くことができる。でも好みはUNITED ELECTRONかなあ。やっぱりお線香が拝めないのは寂しいよ。

 

数日経ってZaerixとUNITED ELECTRONを差し替えて聴き比べてみたが、違いがわからなくなった。まあこれでいいんじゃね?

 

球ころがしは聴いてすぐに違いを判断してはならない。変わってくる可能性があるからだ。