横須賀の古民家で行われたミニオフ会へ参加させて頂いた。ミニオフ会は年2回の開催で、もう10年以上も前から行われている。いつも主催してくださるMFさんには感謝申し上げます。
今回の参加者は自分も含めて7名で、発表会形式ではなく順番にアンプを鳴らしながら話をするという、ゆるいオフ会なのが気に入っている。世間話も多く、普段人と話す機会が少ない方はストレス解消に役立っているのではなかろうか。
私は駄耳なのと、聴取環境が変わると音質の評価ができなくなってしまうので、それに関する感想は控えることにする。
システム全景。スピーカーはSONY SS-G5で、ウーハーのエッジ軟化処理済み。入力機器はきんさん持参のPC、DAC、ボリューム(リモコン式)、アンプセレクター(リモコン式)から成っている。
DACとCDプレーヤー。CDプレーヤーは使用しなかった。
ボリュームとアンプセレクター。6台のアンプを切り替えられる。入力ボリューム付き。
送り出しのPC。
(1) 6GN8負荷中点接地アンプ(Aritoさん)
詳細はこちらを参照(pdf)。プレートとカソードの両方から半分ずつ出力を取り出すシングルアンプ。いわばマッキントッシュタイプCSPP回路を半分にしたような回路となっている。4dBのNFBでDFは10を超える。
シャーシ内部。
(2) 2E24/6p23p Compatible Push-Pull Amprifire(きんさん)
2E24と6P23Pを差し替えられるプッシュプルアンプ。6P23Pは変換ソケットを使用。詳細は資料を参照(pdf)。
(3) 2E24全段差動アンプ(MFさん)
送信管の2E24を使用した差動アンプ。今回はフィラメントをDC点火に変更されたとのこと。詳細は資料を参照(pdf)。
アンプの内部。
(4) PCL86/14GW8cspp(菊地さん)
複合管の14GW8を使用し極力簡単な回路の方針で製作。電圧増幅段は古典型位相反転回路で構成。詳細は資料を参照(pdf)。
アンプの内部。
(5) 6B4Gシングルアンプ(おんにょ)
詳細はこちらを参照。6B4GはUNITED ELECTRON(商社)とZaerixを差し替えて比較試聴してみたが、違いはよくわからないという結果だった。
(6) 6N6Pプッシュプルアンプ
詳細はこちらを参照。高域(とはいっても可聴周波数帯域では特性に変化なし)はDEPPに近くなる差動アンプ。
1台ずつオスカー・ピーターソン・トリオのYou Look Good to Meを鳴らすのだが、駄耳の私には皆同じサウンドにしか聴こえなかった。私が抱いた印象としては、特性を追い込んで作られたアンプは、音色の違いは殆どないということ。
(7) 相補式無帰還ヘッドホンアンプ(善本さん)
特性の揃ったNch FET増幅回路とPch FET増幅回路の出力を合成すると歪みは打ち消される。それをヘッドホン駆動用にエミッタフォロアを追加した回路。詳細はこちらを参照。なおアンプは終売。
話はずれるが、ヘッドホンは密閉型だと思ったのだがオープンエアータイプであった。これなら外の音は聞こえるし、長時間聴いていても疲れにくいかもしれない。
比較試聴にはヘッドホンやイヤホンが圧倒的に有利だ。耳に音が直接届くからで、私の別の趣味の弾き語りやフォルクローレの練習での音取りにはイヤホンを使用している。拙真空管アンプの試聴にヘッドホンを使ってみたらどうかなあ?
皆さん10時から16時の長時間お疲れさまでした。