89/38シングルアンプの穴開けを始めた。まず印刷した穴開け図をカットしシャーシに貼り付け、定規とカッターでケガキ線を入れる。十字の中央をオートポンチでマーキング。
穴開けは電源トランスの角穴から始めた。ステップドリルで丸穴を開け、ハンドニブラーで齧って鍵穴にし、コッピングソーの刃を差し込んで1周くり抜いた。その後、平ヤスリで端面を整えた。
ロッカースイッチとACインレットの穴は複数の丸穴を開けてヤスリでつなぎつつ広げた。
角穴の穴開けが終わったところ。
電源トランスの角穴。
UZソケットの30mm穴はサークルカッターで開けた。刃のついているほうを持ち上げ気味に回すと食い込まないようだ。
裏蓋にシャーシを固定する穴を開ける。裏蓋の穴開け図を印刷しアルミ板に貼り付ける。曲尺でシャーシのネジ穴を測って正確に穴位置を決める。8個あるので地味に難しい。穴は2.5mmで開けた後、シャーシにあてがって穴位置を丸ヤスリで修正、最後に3.5mmで開けた。
裏蓋がシャーシにネジで固定できることを確認。
穴開けはドリル刃の1.5mmで開ける→(位置がずれていたら2.5mmで開けて丸ヤスリで修正)→3.2mmで開ける→トランスの固定穴は4.5mmで開ける→ステップドリルで必要寸法まで広げるという手順で行った。
シャーシは後面の穴、前面の穴と進み、上面の穴を開ける。真空管ソケット周りの放熱穴はステップドリルで開けるが、ドリルスタンドのレバーが下りきった時に7mm径となるようにした。これは間違って大きな穴を開けないため。
電源トランスのボルト穴は3.2mmで開けた後、トランスをあてがって丸ヤスリで修正。ボルトが内側へずれているために穴の修正だけでは入らない。電源トランスのボルトを一旦緩めて位置を直し、穴を4.5mmまで広げたらようやく入った。
後は小さな丸穴だけなので、ボコボコひたすら開けていった。全部開いたらバリ取りをして終了。
穴開けの終わったシャーシのフロントビュー。
シャーシのリアビュー。
裏蓋はゴム足の穴と放熱穴を開けた。放熱穴は切削屑がたくさん出るので嫌。ステップドリルで開けているからなのだけど。
仮組みをして問題ないかを確認する。結果は特に問題なく、パーツが取り付けられることがわかった。
シャーシ内部。入力ボリューム周りは余裕があり問題なし。パーツの干渉や接近し過ぎているところもなかった。
真空管を挿して「観球アンプ」。裏返した時に電源トランスの背が低くてガタガタするので、ダンボールを重ねてトランスの上に貼り付ける。
今後はシャーシと裏蓋の塗装を予定。