いつもと同じ繰り返しだが、備忘録として残すために記しておく。6AR5シングルアンプのシャーシ加工を始めた。
穴開け図を印刷してシャーシに貼り付け、定規とカッターで十字に罫書く。
マーキングにオートポンチを使っていたら後半で打たなくなってしまった。バラしたら部品がポロッと出てきてどうなっていたのかわからなくなった。何回も組み立てていたらネジ溝が潰れて回せなくなってしまった。ネジ溝に切削液を付け、閉める緩めるを繰り返していたらようやく回せるようになった。
以前使っていたオートポンチがあったことを思い出し、それを慎重にバラして部品の順番や向きを特定した。
この2つのバネがヘタってくると打たなくなる。引っ張ってやると一時的に回復する。また打たなくなる。また引っ張ってやるの繰り返し。耐久性がない。
シャーシ加工は電源トランスの角穴から始めた。ステップドリルで丸穴を開け、ハンドニブラーで齧って鍵穴にし、コッピングソーの刃を通してギコギコやる。1mmのペナペナシャーシなので刃の進みが早い。鍵穴のところが白いのは、騒音低減のため裏側から消しゴムをガムテープで貼り付けてあるから。
一周くり抜いたら平ヤスリで端面を整えた。続いてACインレットとロッカースイッチの角穴を開ける。この2つは丸穴を複数開けてヤスリで広げた。ACインレットの穴は角R仕様。
ロッカースイッチはノギスで測って開けたが13mm×19.2mmのところ13mm×19.3~19.4mmになってしまった。もしかするとスイッチがガタガタするかもしれない。
サークルカッターで真空管ソケットの穴を開ける。径16mmはギリギリで、手持ちの加工ツールでは13mm~16mmをカバーしていないことがわかった。
後は小さな丸穴だけなので、ひたすら開けていった。1.5mmで下穴を開け、2.5mmに広げたら丸ヤスリでズレている穴を修正、3.2mmで開けた後はステップドリルで広げた。
ソケット周りの放熱穴は、ステップドリルでドリルスタンドのレバーが一番下りた時に6mm径となるようにした。これは間違って大きめの穴を開けてしまわないため。
電源トランスのボルト穴は現物合わせでも大変だった。あらかじめ寸法を測っておき、そのとおりに開ければ済む話だった。
全ての穴が開いた。
後ろから見たところ。
放熱穴が保護ビニールで見にくいので、裏側から撮影。
続いてパーツが取り付けられるかどうか仮組みを行う。個々のパーツの寸法が正確に開いていれば、穴の修正無しで取り付けられるはず。
順調に取り付けていったが、最後に落とし穴が待っていた。+B電源基板の電解コンデンサが飛び出してしまう。これでは裏蓋が閉まらない。
基板を固定している黄銅スペーサーを10mmと7mmから、7mmと4mmのものに交換した。赤丸印の4mmスペーサーはネジが底づきしてしまい、これ以上締められない。
低頭ネジの長さをヤスリで8mmから7mmに削ったところ、底づきせずに締められるようになった。
電解コンデンサの頭を引っ込めることができた。
シャーシ内部。特に問題なし。
真空管を挿していろんな角度から撮影。チョークコイルと左端の真空管が近いかなと思ったが、そうでもなさそう。ロッカースイッチにガタつきはなかった。
今後の予定はシャーシを塗装するが、梅雨の時期でもあるので塗装できるかどうか。