6AR5シングルアンプの組み立てを始めた。まず軽いものから外装パーツを取り付けていく。最後にトランス類を取り付けた。
真空管を挿して、こんな感じ。実はQQQの7ピンMTソケット(上付け)を2.5mmの金属スペーサーで下付けにしてある。つまらないこだわり。
シャーシ内部。
配線はAC1次側から始めた。ロッカースイッチにネオンランプが取り付けられているので、ネオンランプ側をスイッチオンで点灯するようにする。逆にするとAC100Vをつないだだけで点灯してしまう(経験あり)。終わったら電源オンして電源トランスの電圧を確認。
次はヒーター配線。4本の真空管を並列にヒーター配線するので、電源トランスのヒータータップからはAWG22(1.4A流れる)、それ以外をAWG24にした。全部AWG24でも大丈夫だけど。
真空管を挿して点灯式。東芝の6AU6と日立の6AR5はお線香が灯っているのがよく見える。
次は+B電源基板へ配線する。終わったら+B~GND間に6kΩのダミーロードを接続してテストする。+Bは280Vとなり、設計と一致した。
後はひたすら配線していく。ところで、撚る配線は基本的に交流ラインだ。AC100V、ヒーター、+B(電源トランスのタップから整流ダイオード)、SP配線(OPTの2次側)、NFB配線(OPT2次~NFB抵抗)など。配線を撚ると収まりが悪くなるので面倒くさい。AC100Vとヒーターは回路図に向きを一致させているがあまり意味はない。密かなこだわりといったところ。
アンプ部は立ラグを使った配線なので、真空管ソケット周りの配線が多かった。ちまちま進めてRCA入力からのシールド線以外が完了。
ソケット周りに26個のCRを取り付けていく。本番機なのでリード線を短く切り詰めてしまう。CRの向きを垂直と水平にすると整って見える。6AU6周りのCRは込み入っているので、順番を考えないとコテ先が入らなくなる。
終わったら配線をインシュロックタイで束ねる。最後に入力のシールド線を作成、GND線を巻き付けてシャーシアースポイントへ接続すれば終了だ。
こんなふうになった。昔は早く配線チェックして音出ししたいと気が急いたが、今はそんなに思わない。製作台数を重ねたということもあるけど。
基本的には実体配線図もどきを見ながら進めた。頭の中に回路図を入れて、立ラグへ配線やCRを取り付けるといった芸当は私には出来ない。
NFB抵抗と位相補正コンデンサはまだ取り付けていない。立ラグや真空管ソケットのピンへは1つの穴に配線やCRのリードがハンダ付けされるので、ちゃんとハンダ付けされているのか気を使う。ハンダが浸透しているように見えて、案外ハンダ付けされていないことがある。配線やCRのリードを引っ張ってみて確認するのだが、それでも偶に漏れることがある。
この後は配線チェックと動作確認を行う予定。