おんにょの真空管オーディオ

おんにょの真空管オーディオ

古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

真空管アンプキット

キットで味わえるのは組む楽しさや鳴った時の喜びだ。その後にできることといったら球ころがし(真空管とっかえひっかえ)やカップリングコンデンサを交換して聴いてみることくらいか。そういう楽しみをしたいが、回路のことはどうでもいいし、金属加工はやりたくない(できない)し、塗装も面倒。そういう人向けだろう。

 

キットはシャーシに穴加工と塗装がされており、外装パーツがすでに組み付けられている。その他のパーツは揃っているし、後はプリント基板を製作するか、立ラグを使った方法でCRパーツの取り付けや配線をしていけば良い。実際は実体配線図に従って組んでいくことになる。だから回路図はもう決まっていて、正しく組めば鳴るようになっている。

逆に言えば、キットをいくら組んだとしても回路図が読めるようにならないし、当然回路設計ができるようにならないし、オームの法則を知らなくてもテスターが使えれば正常かどうかがある程度わかる。回路技術や金属加工技術、評価技術はいくらキットを組んでも身につかない。

キットで学べるのはハンダ付け技術や配線方法だと思う。それ以上のことは拙いアタマでは思いつかない。

前置きが長くなったが、2023年現在で真空管アンプのキットはどこから発売されているのか、すこし調べてみた。コロナ後で生き残ったメーカー(お店)はあるか。

サン・オーディオ https://www2.big.or.jp/~sunaudio/

老舗の真空管アンプキットを販売しているお店。タムラのトランスを使っている。昔に比べて値上がりしているのは致し方ないかな。私は真空管アンプの興味が復活した時に、SV-VT25Limitedを買って組み立てている(すでに手放した)。

オーディオ専科 http://www.audiopro.co.jp/

ここも老舗だけど何か変だな?ホームページが更新されてないし。リセールバリューを期待するのならサン・オーディオかオーディオ専科のアンプを選んでおけば間違いない。

エレキット https://www.elekit.co.jp/

プリント基板を使ったキットを販売している。回路的に凝ったものが多く、球ころがしではなくていろんな型名の真空管を差し替えられるものもある。

TRIODE https://triode.co.jp/

キットの直営店は無いようだ。ワインレッドのトランス・シャーシが印象的。

SUNVALLEY AUDIO https://www.kit-ya.jp/

この店の真空管アンプキットは信頼性設計に問題のあるものがあるので、私はお勧めしない。1台のアンプを組んで長く使うには修理を覚悟する必要がある。店主が勧めているので球ころがしには最適かもしれない。中古品買取強化中となっており、飽きたら引き取ってもらえば良いがリセールバリューは期待できるかどうかわからない。なお、クーリングオフは適用されないのでご注意!

オーディオウインズ http://audiowinds.co.jp/

シンメトリカルなデザインが特徴。

三栄電波 http://www.san-ei-denpa.com/

Allargando(アラルガンド)というブランドの真空管アンプキットを販売している。

小坂井電子 http://www.tubeworks.jp/

ハシモトトランスに変更してキットを販売中。

アンプSHOPミズナガ http://www.mizunaga.jp/

カスタム品をキットとして販売可能なもよう。

WATZ https://watz-net.com/tubekit.html

キットがいっぱいある。どんな感じなのかよくわからない。

共立エレショップ https://eleshop.jp/shop/default.aspx

エレキットを販売している。オリジナルキットは1つ確認。

その他、中国製にはNobsoundなどのキットもあるが、私にはわからないので紹介しないでおく。春日無線変圧器は真空管アンプのオリジナルキットをやめてしまったようだ。