おんにょの真空管オーディオ

おんにょの真空管オーディオ

古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

Bluetoothレシーバー2号機の製作

試しにAmazonBluetooth基板を買ってレシーバーを製作したところ、良い結果を得られたので2号機を製作することにした。1号機はオフ会用にモバイル用途、2号機は据え置き用としよう。

これは1号機の青いBluetooth基板。出力電圧は最大0.9V、電源を切って入れ直すとボリュームが83%位になるが、音量は100%出ている。

Amazonで赤い基板を入手した。PCでは「デバイスが認識されません」のメッセージが頻発して使用不可能。スマホ(android)なら使える。

今回使用した黒いBluetooth基板。裏面にBT5.0-Audioの印字あり。電源を切ってもボリューム位置を覚えている。基板の固定ネジがM2なのでご注意。

ペアリング時の残留ノイズは0.72mVあった。これは高周波ノイズで、LCによるLPFを入れると30μVまで減少する。

2号機の回路図を上記に示す。電源には秋月の5V超小型スイッチングACアダプタを使用する。アルミケースに入れるので、基板の青LEDは見えなくなる。電源オンを示すために緑LEDを追加。LPFは2.2mHと0.01μFとした。高域のピークを抑えるために560Ωの抵抗を入れる。

周波数特性。20Hz~20kHzはほぼフラット。出力電圧は最大0.94Vで、私のメインアンプには利得の高いものが多いので問題ない。もし例えばクラシックをメインに聴く場合にはトランスで昇圧するか、2倍程度のバッファアンプを入れる必要がある。

歪率特性。10kHzがすこし高めだが0.1%台に収まっている。

クロストーク特性。20Hz~20kHzでは-79dB以下となっている。

 

ケースはタカチのHEN110312S。アルミケースに入れるので外部アンテナが必要。秋月電子通商からTWE-AN-D85を入手。これはSMAコネクタで接続する。2.4GHzのアンテナにはRP-SMA(メス)が多く、コネクタもそれに対応したものが必要。

Bluetooth基板には外部アンテナ端子がないので、アンテナパターンから最短でコネクタに接続できるように配置する。インピーダンスマッチングは考えていないというか、私の知識ではどのようにしたら良いのかわからない。

 

おそらくSMAコネクタからU.FLコネクタの変換ケーブルを使い、U.FLコネクタ基板でアンテナとGNDを接続すれば良いのではないかなあ?

 

また、Bluetooth基板を挟む形で立ラグを配置しLPFを組み込む。

前後パネルの穴開け図。本体は実物合わせ。

 

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こんな感じになった。LEDは2.8mm径なので、ドリルの2.5mmで開けた後、丸ヤスリで広げて嵌るようにした。抜けないようにボンドで固定。

基板のアンテナパターンとSMAコネクタ間は1cm位のリード線で接続したが、おそらくミスマッチング状態だと思う。インダクタ(黒)はクロストーク対策のため互いに90°となるように配置。

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RCA端子のGNDがケースのアースポイントで、アルマイト加工されていて導通が無いので、削って導通を確保してある。SMAコネクタには菊ワッシャで導通させた。前後パネルと本体も導通が無いので固定ネジの周辺を削ってある。

黒いBluetooth基板は固定穴が2mm用で、手持ちのスペーサーは3mm用しかないので穴に入らない。そこで無理やり丸ヤスリで削ってスペーサーをねじ込んだ。だからナットは未使用。

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パーツが片方に偏っているのは配線の接続を重視したため。

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一番上が今回製作したBluetoothレシーバー2号機。真ん中はセレクタ&ボリュームで、下段はトランス式USBDAC。当初アンテナを立てたら音が時々ブツブツ切れて接続が悪かったので水平にしてある。PCとBluetoothレシーバーの距離は1.4m位。じつは1号機より感度が悪い(笑)。アンテナ無しでも普通に受信できる。アンテナの意味無いって?


ペアリングや接続時には女性の声でアナウンスがあるが、音量が小さいので気にならない。

 

プラケースで組んでアンテナは基板のアンテナパターンを使用するのが最善策だね。すなわち1号機のように。

 

(2023.07.18追記)
外部アンテナがアンテナの用をなさないのでは意味ないので、改造することにした。

 

SMAコネクタからU.FLコネクタの変換ケーブルを購入。SMAコネクタはパネル取り付け用。

 

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/o/onnyo01/20230718/20230718133152_original.jpg

U.FLコネクタは使わず直接接続する。アンテナのくねくねの末端につないだ。GNDはUSB Micro BコネクタのGNDに落とした。ここは一番つなぎやすいGNDだったから。

 

結果は3階自室で鳴らし、スマホを2階へ持っていっても接続が切れないことを確認。確実に電波の到達距離が伸びた。心なしか音質が向上したように思う。ベストとは言えないけれど、実用十分なことがわかった。
(追記ここまで)