やっぱり電源トランス前の空き地が気になるかな、ということで、手持ちのパーツを探ったら220μF350Vの電解コンデンサが出てきた。これをカットしたユニバーサル基板に固定してシャーシにネジ止めすればいいんじゃね?
電解コンデンサは220μF350V、直径26mm・高さ40mm。
これを整流後に使うとして、耐圧が気になる。JISでは定格電圧が200Vを超えるとき、サージ電圧が50Vの超過で30秒間印加、5分30秒放置を1000回繰り返すことを保証している。また、日本ケミコンではサージ電圧規定として、サージ電圧を定格電圧の1.1~1.15倍、充電30秒、サイクル数1000回で規定している。
LTspiceでシミュレーションしてみた。上記は電源部の回路図。R4はサージ電流観測用の抵抗1mΩ。
電源オン後の数秒は350Vを超える(Vin)。
拡大したところ。最高電圧は364Vで、8秒すれば350Vより低くなり、定常状態ではピークでも340V。これなら規定の範囲で収まっている。
コンデンサの充電に伴うピーク電流は3.7A程度。ダイオードUF2010のサージ電流はピークで60Aのスペックとなっているので大丈夫と思われる。
レイアウト図にコンデンサを追加した。
コンデンサを置いてみた。こんな感じ。
穴開け図にコンデンサを追加。
何かに使った端切れのユニバーサル基板があった。UP-204という2つ割りのやつ。カットするところと穴を広げるところをマークする。
加工完了。これで取付けられる。