6FJ7シングルアンプ2号機の配線を始めた。まずAC1次配線を済ませて電源オン、ロッカースイッチの点灯と電源トランスの電圧を確認する。
電源トランスの端子には無鉛ハンダが使われているためかどうかわからないが、テスターリードの先端で触れてもなぜか導通しない。テスターリードを持つ手に力を入れると滑ってショートさせるし難しい。私は使う端子に鉛入りハンダを追いハンダしてSPPONで吸い取り、ハンダ付けしやすいようにしている。
次はヒーター配線。2本並列で1.8A流れるので配線にはAWG22を使っている。終わったら真空管を挿して電源オン、ヒーター電圧を確認する。結果は6.4VだったのでOK。
点灯式。6FJ7は上から見るとヒーターのお線香が明るい。
今度は+B電源基板へ配線を取り付ける。+Bにダミーロード6270Ωを接続して電源オン、+B電源回路の動作確認。
設計では+Bが320Vのところ317Vとなった。すこし低いがOKとする。ヒーターバイアスもすこし低め。
シャーシ内部。ヒーターは配線を撚っているので収まりが悪い。シャーシの折り返しのために隅の配線が見えない。
AC1次配線(白)は動かないように3箇所をボンドで止めている。
ヒーター配線(青)。ヘタクソな配線だが、撚ることでノイズを出しにくく、或いは受けにくくしている。少し水色っぽいのはヒーターバイアスの配線。
OPTの配線がとぐろを巻いているので処理する。配線はちょうど良い長さにカット。使わない配線も短くしたのでシャーシ内がスッキリした。アンプを分解してOPTを再利用することは考えない。もしそうするとしたら、立ラグで中継すれば良いだろう。
アンプ部の平ラグに配線を取り付ける。たくさんあるので、配線を忘れると面倒なことになる。これで入力のシールド線を除いて全部あるはず。平ラグを仮固定し配線をちょうど良い長さにカット、末端の被覆を剥いて予備ハンダしておく。SP端子からのNFB配線とGND線は、平ラグを取り付ける時にハンダ付けする。
アンプ部の平ラグの配線を一気にハンダ付けする。どうやら忘れている配線は無いようだ。ボリュームから2SK30Aのゲートに行く配線は細い横巻きのシールド線にした。カソード抵抗620Ωを取り付ける。最後にRCA端子からボリュームへのシールド線を加工して取り付けた。
これでいちおう配線とCRの取り付けが完了したことになる。
配線は私の真空管アンプ製作ではやりたくない工程だ。というのは目が疲れるし肩がこるから。老眼鏡を使用してもハンダの浸透状況がわかりにくい。配線が終わると、もうやらなくてもよいという気持ちでホッとする。