おんにょの真空管オーディオ

おんにょの真空管オーディオ

古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

PEN45DDシングルアンプ・動作確認~特性測定

簡単に回路図と突き合わせて配線チェック、電源部は動作を確認しているので省略、+Bのショートをテスタで調べたのみ。真空管を挿して電源オン、PEN45DDのカソード電圧と+B電圧をチェックする。大丈夫そうなので各部の電圧を測定。

テスターをACレンジにしてSP端子に接続、RCA端子に指を触れて電圧が上昇するのを確認。今回も動作一発OKだ。

測定器を接続して簡単に特性を調べる。Rchの残留ノイズが4mV近くあった。左右のEF39を入れ替えると残留ノイズも移動することから、EF39由来のノイズと判断。ヒーターバイアスをいろいろ試してみるが改善されず。

回路の電圧を測定。電源部は設計どおりだった。EF39のEg2が低めなのはIg2が多いため。PEN45DDのカソード電圧がすこし高めだが、プレート損失には余裕があるので大丈夫と判断。

無帰還での諸特性を測定。利得は16.7倍で、PEN45シングルアンプでは28倍程度あった。これはEF39の利得が少ないためと思われる。周波数特性は低域寄りで、OPTのインダクタンスが高いためと思われる。高域のカットオフが低いのは5極管1本による電圧増幅だから。Rchの残留ノイズが高いのはEF39によるもので致し方ない。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/o/onnyo01/20231009/20231009084831_original.png

Analog Discoveryによる周波数特性。200kHzまではピークやディップがほぼ見られない。

とりあえず正常動作を確認したので、無帰還状態で3階自室に持ち込み聴いてみる。Rchは何か小さくウーンと鳴っているみたいだが、SPに耳をくっつけないと聞こえない。それよりも電源トランスの唸りのほうが大きいぞ。

当初は爽やかな音色だと思っていたのだが、カチッとしたサウンドになってきた。PEN45シングルアンプで感じた鮮烈で瑞々しいといったサウンドとは異なるけど、これでもいいかといったところ。箸にも棒にもかからない、つまらないサウンドだったらどうしようかと思ったけど大丈夫そうだ。NFBをかける際には、このサウンドがリファレンスになる。