おんにょの真空管オーディオ

おんにょの真空管オーディオ

古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

12B4A

11月だというのに毎日暑い。犬の散歩や自分の運動の時はまだ半袖だ。なんだか部屋が暑いので冷房を入れた。今年の暑さがまだ尾を引いているらしい。もう雨季は終わったのだから、乾季に入らなければならないと思うのだが。

さて、ま~た真空管アンプだ。実はある人からオーダーの依頼があり、そちらに取り掛かる必要がある。ただ、自分でも真空管アンプの計画があり、少しずつでも進めておこうと思う。

ARITO's Audio LabのSE-5K2Wを入手した。ネット上でも作例が無くて、ヤフオクでぐるぐる回っているのを見て気になっていた。1次5kΩだからインダクタンスは少なめだろうし、出力容量2Wで小型管用だ。1次重畳DC電流はmax30mAとなっている。

これに合う出力管といったらrpが低く、Pp maxも小さいものだと思う。まず浮かぶのはテレビ用の垂直発振出力管だ。6EM7、6EW7、6FM7、6FY7、6FG7など。3極出力ユニットのrpが800Ωから900Ωとなっている。Pp maxが大きめなので軽く使う。そうしないとOPTの出力容量2Wをオーバーしてしまう。

電圧増幅段はミニオフ会で6AN8Aを頂いたのでこれを使いたい。先に掲げたテレビ球だと電圧増幅の3極ユニットが余ってしまう。カソードフォロアとかに使う方法もあるけれど、直結にしたらおそらく2W以上出るだろう。

手持ちの真空管で何か適当なのはないかと考えたら、12B4Aが浮かんだ。これはヒーター6.3V0.6A(12.6V0.3A)でPp maxは5.5Wとなっている。rpは1.03kΩと低い。

特性図に5kΩのロードラインを引いてみた。プレート電圧は175Vと低い。Ppはmax5.5Wの86%。もう少し下げたほうが良いかもしれない。出力を計算したら1.82Wとなった。OPTの損失を考えると1.5Wくらいか。

7kΩのロードラインはどうかと思って引いてみた。プレート電流が少なくても出力が出るのでタマには優しい。計算上の出力は1.85Wだからあまり変わらない。

12B4Aはプレート電圧の低いほうがフィットするようで、電源トランスの+Bタップも160V位が望ましい。合うのは春日無線変圧器のH12-0429だろうか。受注生産で納期10日となっているのが気になるけど、発注すれば作ってくれるだろう。

とりあえず手持ちの真空管で構成するとして、こんな感じではどうかなと考えてみた。