R120シングルアンプの回路図を作成した。まず電圧増幅段がC3eの5極管接続で、カップリングコンデンサを介してR120をA1級で振る2段アンプだ。電源部は電源トランスの+BタップをAZ50で両波整流、LCによるフィルタを通す。
C3eはフィッティングが必要でg2電流はエイヤーで0.5mAとしてある。Eg2が70Vと低いため、特性図からは読み取れないが、まあこんな感じだろうと予想。
R120は最大プレート損失の80%で軽めに動作させる。予想される出力は3.0W。こちらもオシロでフィッティングが必要。
OPTのOTN-A3Sはカタログで巻き始めが示されていなかったので、1次側に006P乾電池を接続、2次側にアナログテスターを接続して乾電池の接続で針がプラスに振れることを確認。つまり2段アンプ用だ。
電源トランスは西崎電機へ特注を予定。ゼネラルトランスのPMC-150Mを使ってC3eを6.3Vx2の倍電圧整流しヒーター点火、AZ50のフィラメントに抵抗を入れれば使えるとは思うが、+Bも290Vと高すぎて下げるのに苦労しそう。
電源部はAZ50の降圧がどのくらいになるのかわからないので、実験で確認する。現在ソケットの入手待ち。チョークは最大電流が120mAで、計算してみたら回路の電流が116mAなので余裕がない。大丈夫とは思うが、出力管のプレート電流を欲張るとヤバい。
いちおうR15とR16でクロストーク対策をしてある。半導体のリプルフィルタを使いたいが、整流管を使うのであえて不採用とした。
NFBは軽くかける予定。無帰還ではダンピングファクタが2程度にしかならず、そういうアンプに対応したスピーカーなら良いが、ダンピングファクタを4くらいまで上げて対応したい。SP端子の2次側にゾベルが必要かな?これも評価次第で入れるかどうか考える。
アンプの利得は10倍程度にしたいが、おそらく6倍程度になるだろう。