R120シングルアンプ本番機のシャーシ加工を始めた。シャーシは株式会社奥澤のO-43、W400mm×D230mm×H55mmのアルミでt2.0mmのもの。
いつもどおり穴開け図を印刷してシャーシに貼り付け、定規とカッターでケガキ線を入れる。十字の中央をオートポンチでマーキング。これで穴開け準備完了。
穴開けは電源トランスの角穴から始めた。ステップドリルで丸穴を開けるのだが、いくら回してもドリルが入っていかない。このアルミってそんなに硬いのか?
チェックしてみると、ドリルの回転方向が逆になっていた。ドリルをセットする際にボタンを押してしまったらしい。なんてこった。幸先の悪いスタートだ。回転方向を元に戻して穴開けできることを確認。
ステップドリルで2個のつながった丸穴を開けてコッピングソーの刃を通し、ギコギコくり抜いた。2mmのアルミだから刃の進みが遅い。1cm進むごとに切削液をつけながら休み休みやった。1周くり抜いたら平ヤスリで仕上げ。
これだけで1時間もかかった。
コッピングソーは、力は要らないが刃の進みが遅いので、刃を往復させる回数が半端ない。30分もやれば穴が開くものの、腕とか背中の疲れ具合が酷い。騒音はシャーシ裏に消しゴムをガムテープで貼り付けると軽減できる。ただ騒音が出るのは仕方ないかな。
次はACインレットの角穴を開ける。ステップドリルで丸穴を6個開け、ヤスリでつないで4辺を開ける寸法まで削る。角は丸ヤスリでR仕様とした。ついでにヒューズホルダーの穴を開けた。ステップドリルで13mm径の穴を開けた後、半丸ヤスリで一周削ってやると入る。廻り止めの加工もやった。
バリ取りが済んだACインレットとヒューズホルダーの穴。
翌日。サークルカッターで真空管ソケットとブロック電解コンデンサの穴の計7個を開ける。大体1個の穴開けが10分くらい。コツは刃のあるほうを持ち上げ気味に回すこと、切削音が大きくなったら切削液を追加すること。もし食い込んで動かなくなった場合は刃を上下するツマミを回して刃を一旦上げ、また下ろしていく。無理に回そうとすると刃を折ってしまう。グリスアップを忘れないこと。私は作業前後にグリスアップしている。
サークルカッターで穴開け中。
後は小さな丸穴だけなのでひたすらボコボコ開けていく。私の場合、ドリルの1.5mmで開けてから、3.2mm、4.5mm、6mmと広げていった。3.2mmで開けて、穴がずれていたら丸ヤスリで修正する。
電源トランスのボルト穴はちゃんと測っているのになぜか合わない。4.8mmまで広げても合わないので、1個の穴だけ丸ヤスリで修正した。
全部の穴開けが終わり、バリ取りが完了したシャーシ。
反対側から見たところ。
たぶん大丈夫とは思うが、パーツを仮付けして穴のズレがないかどうかを確認する予定。