先日回路設計したVT-25シングルアンプは、カソードフォロアの電源を左右チャンネルで共用している。これはクロストークで問題にならないか?
拙300Bシングルアンプはカソードフォロアの電源を左右チャンネルで分けているが、ショートさせたらクロストーク特性がどうなるのか実験してみた。同じ電圧ならショートしても問題ないよね?
これは300Bシングルアンプのオリジナルのクロストーク特性。
左右チャンネルの+B1同士、-C同士をショートさせて測定したクロストーク特性。
回路的にはコンデンサのインピーダンスが上昇する低域でクロストークが悪化するはず。結果は20Hzでオリジナルが-70dB、ショートで-68dBと2dB程度の差しかなかった。たった2dBのために回路を左右チャンネルで分けるのは過剰といえるかもしれない。
というわけで、VT-25シングルアンプでは+B1と-Cを左右共通にして分けないことにする。もしこの回路で低域クロストークが悪化することが起きたら、分離することを考えよう。