とりあえず問題はなさそうなのでNFBをかけてみることにし、NFB抵抗は1.3kΩとした。高域に小ピークが見られるので並列に330pFを接続したところ、フラットになった。
Analog DiscoveryによるLchの周波数特性。
Rchの周波数特性。
詳細な諸特性を測定。高域-3dB点での周波数は168kHz~170kHzまで伸びた。1kHzにおける歪率5%での出力は1.2Wだった。DFは4.6。残留ノイズは0.2mV~0.3mVまで減少した。
クロストーク特性。20Hz~20kHzでは-69dB以下となった。
Lchの歪率特性。110Hzが少し悪めだが、三日月型になった。
Rchの歪率特性。
これは12B4Aのグリッド波形(黄色)とSP端子の波形で、カットオフによるクリップのほうが先に来ている(あまり自信なし)。対策としては+B電圧を上げる、12B4Aのプレート電流を増やすなどが考えられるが、12B4Aを酷使させたくない。そこで、電圧増幅段を歪ませて、なるべく上下クリップが同時に来るように対策しようと思う。