VT-25シングルアンプの実験機を組み立てた。片チャンネルのみ、入力ボリューム無し、電源スイッチは省略とした。+B・+B1・-C・-C1は片チャンネルだと電圧が高くなってしまうため、ダミー抵抗を付けてある。
回路の電圧を赤字で記入した。AC100Vが1.5%高いが、回路の電圧はほぼ設計どおりだった。簡単に特性をチェックし、とりあえず問題なさそうなのでNFBをかけることにし、利得が半分になるNFB抵抗値を探ったら1kΩとなった。
諸特性を上記に示す。無帰還での残留ノイズは0.18mV、NFB後は0.08mVと非常に低い。
周波数特性。高域にすこしガタガタがあるものの、おおむねOK。
歪率特性。1kHzと10kHzは初段と出力段の歪み打ち消しがされているためか非常に低い。110Hzは位相のずれのせいかわからないが、あまり打ち消しが起きていない。VT-25のrpは5kΩと高いので、その影響かもしれない。
SP端子を負荷オープンで0.1μF~0.22μFを付けたら30kHz付近で発振した。NFB抵抗と並列に1000pFを入れると発振しなくなることがわかった。
次回は1000pFを追加して特性を再度調べるつもり。また歪率特性に関しては、他の6DN7ではどうなのか確認する予定。