VT-25シングルアンプ実験機は、6dBのNFBをかけた際にSP負荷オープンで0.1μF~0.22μFを接続した時に発振した。NFB抵抗に位相補正容量1000pFを追加したところ発振しなくなった。今回は位相補正容量を追加した時の諸特性を測定した。
回路図。C6が追加した1000pF。
諸特性を測定。周波数特性での高域-3dB周波数が76kHzから69kHzになった他は変化無し。
周波数特性の比較。
歪率特性。10kHzがすこし良くなったかなという程度。
(10kHz方形波、ダミーロード8Ωでの出力2Vp-p、100mV/div(プローブ10:1)、20μS/div)
SP端子に0.047μF~0.47μFのコンデンサをつないで方形波観測し、ダミーロードをオンオフしてみるが、リンギングはあるものの発振はしなかった。
初段と出力段で歪み打ち消しがされているかの確認のため、6DN7を別の球に挿し替えたところ、殆んど変化が無かった。そこでVT-25を別の球に挿し替えて歪率特性を測定した。
2次歪みが多くなったせいか、カーブが直線状になった。110Hzが悪めなのはVT-25のrpが5kΩあるためかなあ。
OPTをもう1つのものに交換して周波数特性を測定。
OPTのNo.1とNo.2の比較。ほぼ同じだった。
実験機を製作したわりには問題点が少なく、このまま本番機を製作しても良いと思われる。