4P1Lシングルアンプの電圧増幅段にC3oを使った場合でのCRパラメータフィッティングを行う。当初は+Bに昇圧DCDC、フィラメント電源にスイッチングACアダプタを使用したが、残留ノイズが9mVもあり歪率特性が測れないので4P1Lシングルアンプ1号機の電源を使うことにした。
バラックで組んだ回路に4P1Lシングルアンプ1号機の電源を接続し、実験中。1号機の片チャンネルの4P1Lは抜いてある。
回路の電圧を赤字で記入。CRパラメータはC3oのカソード抵抗3kΩ、g2抵抗470kΩ、プレート抵抗68kΩとした。
諸特性を測定。NFB抵抗R9を2.2kΩとした時のNFB量は5dBとなった。高域-3dB点の周波数は77kHz。1kHzでの歪率5%における出力は1.5Wだった。DFは5.6あり十分といったところ。残留ノイズは0.4mVで、バラックで組んだにしては低い値となった。
NFB有り無しの周波数特性。OPTのタンゴU-608は優秀で、高域まで凸凹がない。
2個のOPTの無帰還での周波数特性。良く揃っている。
歪率特性。1Wを超えるとクリップし歪率が悪化する。100Hzでも0.1Wにおける歪率は0.3%で十分低い。
[10kHz方形波、ダミーロード8Ωでの出力2Vp-p、100mV/div(プローブ10:1)、20μS/div]
SP端子に0.047μF~0.47μFのコンデンサをつないで方形波観測し、ダミーロードをオンオフしても発振しないことを確認。OPTは優秀だね。
バラックでの実験では特性的に問題は無かった。後は(3結に近い)UL接続を試してみる、C3oをEF42に替えて特性を測定、などを考えている。