2024年11月9日に横須賀で行われたミニオフ会に参加させていただいた。今回の参加者は7名、アンプは真空管アンプ6台(うちモノアンプ2台)、半導体アンプ1台、スピーカーは3組というものだった。アンプやスピーカーは発表会形式ではなく、1人ずつ鳴らしながらアンプやスピーカーの説明をしていくというくだけた形なのが気に入っている。
例によって私は駄耳なので音質評価に関しては控えさせていただく。まあ当然といえば当然だけど、特性を作り込んで製作されたアンプはそんなに違いがないし、仮に違いがあればそれは特性に問題ありということになると思う。今回は設計技術に長けた人の集まりということで、技術的な話が多かったように感じた。
開場まで時間があったので、JR横須賀駅を出て海側へ行ったヴェルニー公園へ。今年は気温が高かったせいかまだバラが咲いており、また横須賀港に停泊している船を見ることができる。
ミニオフ会会場の設営途中風景。会場は2間の仕切りを外した広い日本家屋で、音量に過不足なく聴かせるためにはアンプに数ワットの出力が必要。それでも私はミニワッターを持ち込んでいるけど。メインスピーカーはSONYのSS-G5(後ろ側)。
下から上に、きんさんのアンプセレクター、DAC、リモコンコントローラ。アンプセレクタは6台のアンプを接続できる。
送り出しのPC。
ARITO@伊吹南麓さん
6550シングルアンプ。URL(pdf) 回路説明はpdfを見ていただくとして、バイアス自動調整回路採用でKT120・KT88・EL34・6G-B8・8417を挿し替えることができる。
6550シングルアンプのシャーシ内部。
きんさん
出力トランス付き6080(6AS7G)単管ppアンプ。資料(pdf)
6AS7Gに挿し替えたところ。
6080単管ppアンプの内部。
ボイド管を使ったバスレフ型20cm Two Way スピーカーシステム。(きんさん) 資料(pdf) まだ調整中とのこと。
菊地さん
6R-A8/6CW5三結シングルアンプ 資料(pdf) URL 6CW5で設計したが、今回は6R-A8にチューニング。
シャーシ内部。
スキャンダイナ A-25(菊地さん)
デンマーク製の2Wayスピーカーで澄んだ音色、ボーカルが心地よい。
おんにょ
EL32パラシングルアンプ URL
MFさん
MOS-FET OTL方式A級10W 4石パワーアンプ 資料
回路図。
善本さん
古典的プッシュプルモノラルアンプ 資料 205D/300B/50/10(VT25)を挿し替えて使用できる。画像は205D。
300Bに挿し替えたところ。
切り替えスイッチ部。
前回のオフ会で安価な中華基板を使った私のBluetoothレシーバーはどんなコーデックかわからないし音色が違うと言われたのが気になっている。そこで、どういったBluetoothレシーバーなら良いのか質問してみたんだけど、コーデックが多種対応している最新のチップを使った製品という回答だった。上を見ればきりがないし、この世界は日進月歩だから新しい製品が良いとのこと。
オフ会で「超PG接続」を試してみてよ、と言われたのでやってみようかと思っている。これは電圧増幅段の電源供給をOPTのP側に変更、要するに出力管へPG帰還をかけるというもの。見かけ上の出力管の内部抵抗が低くなり、出力段の歪みが減る。ただしアンプの利得が減少しオーバーオールNFB量が減る。出力管のヒートアップ時にプレート電流が一時的に増大する可能性あり。周波数特性では低域が伸びる代わりに高域の落ちが早くなると思われる。超三結に似た回路だと考える。
皆様10時から16時の長時間に渡ってのオフ会お疲れ様でした。最後に、いつも幹事を務めて頂けるMFさんに深謝致します。