おんにょの真空管オーディオ

おんにょの真空管オーディオ

古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

スピーカーの周波数測定

やっぱり夏だから暑い。当たり前か。何か汗をかかないでできる事は無いかなあ、などと冷房の効いた部屋でぼんやり考えていた。そうだ、スピーカーの周波数特性の測定はどうだろうか?

 

という前振りはどうでもいいこととして、その測定には高価なマイクが必要で、専用の機器を買い揃える必要があるのかな、と思っていた。

 

ところが、とあるWebを眺めていたら、パソコンのソフトとコンデンサマイクで測定が出来ると書かれてあったのだ。何しろ遊びであるから、こういうのには極力オカネをかけたくない。測定がいい加減でも何とか測れれば良いのである。

 

実験台にはデスクトップで使用しているバンブーオーナメント・スピーカーを使用する。ユニットはVifaの3.5インチ、TC9FD-18-08で、リアバスレフとなっている。

 

画像

物入れをごそごそしたら、昔買った安物のコンデンサーマイクが出てきた。PanasonicのRP-VC201という機種。これをパソコンのマイク入力へプラグを差し込んで測定してみよう。

 

パソコンにはたまたまWaveSpectraとWaveGeneがインストールしてあった。WaveGeneでサイン波をスイープし、マイクで拾ってWaveSpectraで特性グラフを描かせれば良い。

 

マイクやパソコンのマイク入力の周波数特性はこの際問わないとする。それよりもスピーカーの周波数特性の凸凹のほうが断然大きいと思われるからだ。

 

画像

WaveGeneの設定は上のようにした。20Hzから20KHzまでのサイン波を20秒かけてスイープする。秒数はいい加減。

 

WaveSpectraは歪率の測定で使っているので、設定を変更したくない。どれを変更したのか忘れてしまうからだ。そのままで測れるかどうか?

 

画像

全体の構成はこんな感じ。パソコンから秋月のUSB-DACを通してラインプリ〜メインアンプでスピーカーを鳴らす。その音をマイクで拾ってパソコンに取り込む。

 

画像

これはメーカー発表のVifa TC9FD-18-08、軸上1mでの周波数特性。

 

画像

結果は上に示す特性グラフになった。スピーカーの軸上10cm(笑)で測定している。遠いと部屋の影響が出るし、アンプがミニワッターだから大きい音を出せないんだよ。

 

50Hz以下はエアコンやクルマなどの暗騒音を拾ってしまうので参考程度として、意外にちゃんと測定できているようだ。60Hzのピークはバスレフポートからの音で、80Hzに小ディップがあってユニット自身の音とつながっていく。この小ディップは、聴取位置では消えると思われる。

 

画像

これはバスレフポート直後で測定したもの。60Hzをピークにだら下がりとなっている。エンクロージャーに吸音材が入っていないので、500Hz以上はスピーカーユニット背面の音がダダ漏れになっている。

なお、ちゃんとマイクの位置を固定して測定していないから、測るたびに違った周波数特性になる。だから上記のグラフはたまたまそうなっただけで、本来の周波数特性が測れているかどうかはわからない。

 

画像

参考に、デスクトップ使用で自分の耳の位置にマイクを持ってきて測定してみた。意外とフラットな特性になってビックリ。50Hz以下は暗騒音を拾っているので無視してね。

 

とりあえず測定できることはわかった。再現性は不明。まあ、ヘンな周波数特性じゃないからいいか。