おんにょの真空管オーディオ

おんにょの真空管オーディオ

古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

45シングルアンプ・OPTのインピーダンス変更結果

OPTの1次インピーダンスを2.5KΩから5KΩに変更してみた。前回の拙ブログ記事はこちら。 ロードラインの傾きが変わるため、45の動作点を変更するべくカソード抵抗を3.5KΩから4.5KΩに増加。

 

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変更後の回路を上記に示す。赤字で示したのは実測値。ほぼ予定どおり。+B電圧が上昇したので45のグリッド電圧も上昇したが、VR1を調節するのが面倒でそのまま。

 

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変更後に諸特性がどのように変わったか。周波数特性は低域の減衰が早くなったが、高域を伸ばすことはできなかった。利得は予想通り減少。NFB抵抗値を変えていないので、利得が減少するのにともないNFB量も減少。DFは増えた。

 

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周波数特性の比較。下が変更後。低域の減衰が早くなったのは前述のとおり。高域を伸ばせなかったのはNFB量の減少も一因があるが、この程度なら同じだなあ。-3dB点の周波数が左右チャンネルで食い違っているのは50KHz付近のディップの深さによるもの。

 

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歪率の比較。2次歪みが増えたせいか、直線状に変化している。1W以上で5KΩのほうが低歪みになっており、5%歪みにおける0.1Wのわずかな出力アップとなっている。でも歪みの増加が急激だから、2.5KΩのほうが良いんじゃね?

 

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参考に右チャンネルの歪率。傾向は同じ。

 

試聴してみた感想は、変更後のほうがなぜか低音がよく響く感じ。2次歪みの増加が低音のエッジを際立たせるとか? 周波数特性上の低域の変化とは逆の印象となった。へんなの。でも5KΩではうそっぽい低音、2.5KΩでは本当の低音が出ているけど締まって聴こえるような。

 

一週間くらいしたら元に戻してみて、良い印象のほうを採用するか。