結局、高周波ノイズが出ているBehringer UCA202は諦め、ヤフオクでもう1台の中古Onkyo SE-U33GXを入手してしまった。もうこれ以上散財したくないぞ!
最初にループバックでの歪率測定をしてみた。上記にその構成を示す。1台のPCで録音・再生をする。
これが1KHzのループバックでの歪率。THD+Nが0.02%と低い。これはいけそう、と思ったのだが…
試しにWaveSpectraで"FFTの最適化"、窓関数を無し(矩形)にしてみた。結果は大きく裾野を引いて安定しなかった。これは録音/再生のサウンドデバイスでクロックが完全に同期しないためで、録音/再生が同時にできる(全2重動作が可能)ものでないと不可ということ。同じ機種2台なら何とか行けるかと思ったけど甘かった。
ループバックでWaveGene出力をVolume Boxで変えて歪率特性を取ってみた。これが最低歪率となるはず。
今度は拙17JZ8 CSPPアンプで1KHz、0.01Wでの歪率を測定した。1%弱と非常に悪い。原因はホワイトノイズみたいのを拾ってしまっているため。このノイズはどこから来るんだろうね? THD自体も悪くなってしまっている。
らちがあかないので、いろいろあがいたあげく、2台のPCで試してみることにした。波形の送り出しと受けを別のPCで分担するわけである。送り出し側は以前使っていたもので、現在は音楽専用PCとなっていたもの。
これが2台のPCで測定した歪率。同じ0.01Wで0.04%と、非常に低くなった。
測定風景。何だか大掛かりだね。オシレータがPCに変わっているだけなのだが。
オシレータとWaveGeneによる歪率特性を比較。1W以下で特に違いが大きい。WaveGeneで100Hzの最低歪率が0.017%というのは出来すぎの気もするが、オシレータ自身の持つ歪みのためにちゃんと測れていなかったというわけだ。
続いてDAC付きライン・プリアンプの差動アンプ部歪率の比較。やはり低歪率となっている。