DAC付きライン・プリアンプの小改造を行った。とは言ってもDAC出力のLPFをぺるけさんの示されたローパスフィルタ例(下のほう)に変更しただけだ。
DACを通さずラインアンプとして使う場合は何ら変わりない。本当は、FET差動アンプにTrのエミッタフォロワを追加すればラインアンプの出力インピーダンスが下がって好ましいのだが、基板をひとまわり大きくする必要があり大変更となるので見送った。
変更部分の回路図を上記に示す。LPFは1段から2段となった。またDAC出力についている10KΩの抵抗は、ラインアンプの入力をDACに切り替えた時のノイズ防止だ。
改造後のLPF部。端子が足りなくなり空中配線となっているが、ケースを閉じて使うので問題ない。
諸特性を上記に示す。変わったのが水色の部分で、音量最大での残留ノイズがLch 0.43mV→0.18mV、Rch 0.41mV→0.17mVにそれぞれ減少した。
WaveGeneを用いて測定したDAC+ラインアンプの周波数特性。それぞれ0dB、-10dB、-20dBで測定している。LPFの変更による特性変化は少ない。
DAC+ラインアンプの歪率特性。各周波数で低歪みとなった。なお、測定には送り出しのPCと歪率測定用のPCを別にしている。
改造後に試聴してみたけど、何ら変わらないね。というか、DAC付きラインアンプのみについての差異を見出せない。