おんにょの真空管オーディオ

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古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

4P1Lプッシュプルアンプ・特注電源トランスが届いた

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先月の拙ブログにて4P1Lプッシュプルアンプの電源トランスを特注する記事を書いたが、ようやく出来上がって自宅に届いた。型番はH26-02251、発注してから16日目となる。

 

最大端子数は融通が利くもののようだ。また、仮にO-BS300型の総合計95VAを超えてしまっても、コアの積層枚数を増やすことで対応可能なんじゃないかと思う(要応談)。

 

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重量は2.6kg。箱を開けるとワニスの匂いがプーンと漂う。

 

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真上から見ているとわかりにくいけれど、端子の位置と貼り付けられた紙に印刷している位置が微妙にずれている。上が1端子オーバーしているが、PMC-190Mのように端子間隔が狭く、かつシャーシの穴を広げないと端子がつかえて入らないというほどではない(知る人ぞ知る)。

 

掲示板で話題に上がっていたから書いておくけど、この電源トランスのビスは4本ともカバーやコアとは絶縁されている。だから動作中にカバーに触れると感電する可能性があるが、問題ない程度であると判断しているのだろう。それはたぶん春日無線の仕様なんだと思う。

 

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確認の意味で無負荷での電圧を測定してみた。+4.5%〜+5.6%と高めに出ている。これなら問題ないだろう。

 

静かな部屋で測定しているとトランスがわずかに唸っているのがわかる。ワニス含浸後あまり時間が経っていないし、時間の経過と共に唸りが減っていくのだろう。動作させてトランスを暖めてあげたほうが良いのかも。

 

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0-230V端子間の抵抗を測定したところ、19.7Ω。LTspiceでシミュレーションした時は適当に20Ωを入れていたから、案外当たっていたことになる。

 

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仮に200mA流したとしてもVinの最低電圧からVoutを差し引いても8.5Vあるから大丈夫ではなかろうか。ちなみに電源トランスの定格は230V310mAで、ブリッジ整流での最大電流は310*0.63=195.3mAだからシミュレーション上ではOKだ。