おんにょの真空管オーディオ

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古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

トランス式USBDAC・ボリューム付きに改造(1)

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タムラのマッチングトランス、TpAs-203版トランス式USBDACなのだが、メインアンプにボリュームのないものがあって直結ができず、使われないままとなってしまっている。現在はTF-3版ボリューム付トランス式USBDACを常用している。

 

ボリュームを組み込もうと考えたことはあったが、定評のあるアルプスのRK27シリーズの幅が27mmあり、ケースの内寸が27mmであることもあって組み込むことができない。

 

そこで前回の拙ブログにて"高級ボリューム"を入手し評価を行い、組み込むことにしたわけなのだ。RK2122Gは幅が21mmであることもあり、内寸に対して余裕がある。

 

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ボリュームを組み込む際にトランスを載せた基板が干渉してしまう。そこで基板をずらして取り付け直す。ここで、貼り付けボスが剥がせるかどうかがキーポイント。たぶん大丈夫だと思う。

 

フロントパネルはボリュームの穴を開ける。加工に関してはこんな感じで行う。

 

ところで、トランス式USB DACを参考に製作した本家のWebではLPFのCRの値が変更されている。

 

もともとは0.022uFと160Ωだったからカットオフ周波数は45.2KHz。現在では0.039uFと75Ωになっており54.4KHzと高くなっている。これはPCM2704のドライブインピーダンスが低く問題ないと判断したためと、カットオフ周波数を高くとっても残留ノイズがあまり増えないことを考慮したものと思われる。

 

トランスが載った基板はLPFのCRを交換する。なお、トランス2次側に入れる抵抗はWebでは12KΩとなっているが、私の場合は10KΩのボリュームとなる。すこし抵抗値が低くなるが、出力電圧が低下するだけだと思う。

 

ただ、私の場合メインアンプの利得がたいてい10倍(20dB)程度あるために出力電圧不足にはならない。むしろTF-3のトランス式USBDACの出力電圧が0.98Vであることを考えると十分といえる。

 

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ボリュームを追加した回路図を上記に示す。青い四角で囲ったところが今回の変更個所。