おんにょの真空管オーディオ

おんにょの真空管オーディオ

古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

フリスクMP3プレーヤー・その2

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フリスクMP3の出力にLCフィルタ+以前使ったNECマッチングトランスバラックを組んで評価してみた。

 

フリスクMP3の電源は、電源電圧を推奨の5Vに近づけたほうが良いかもと思ったので、アルカリ乾電池3本(4.5V)をやめてニッケル水素充電池4本(4.8V)に変更した。

 

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マッチングトランスは150Ω:600Ωとして使うので、上記の回路とした。2KΩの半固定抵抗で10KHzと15KHzのレベルを測ってベストの値を探る。

 

出力は電源オン時のデフォルトでは0.35V、ボリューム最大で2.0Vとなった。昇圧比は1:1.75。周波数特性をみると、100Hzですでにレベルダウンしてしまっている。負荷が重くてカップリングコンデンサがデフォルトの1μF(106P)では少なすぎるのだろう。C10と並列に手持ちの470uFを接続。これで20Hzあたりまでフラットになった。

 

10KHzと15KHzのレベルがほぼ同じとなるように1次側の並列抵抗を調整、330Ωにしたらベストになった。

 

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周波数特性。0dBは歪む前の1KHzにおける出力電圧1.44Vとし、-12.4dBはデフォルトの出力電圧0.35V。0dBの10Hz〜50Hzはコアの飽和によるものと思われる。

 

-12.4dBの10Hzがすこし持ち上がっているのはマッチングトランスのLと470μFの共振によるもので、もっと増やせば低い周波数に追いやることができるが基板に直付けするのでむやみに増やせない。

 

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デフォルトの出力0.35Vでは歪率が0.1%台まで下がった。

 

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歪む前の出力1.44Vでは、歪率が1KHzで0.03%台、10KHzで0.1%台まで下がった。

 

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デフォルトの出力0.35Vrmsにおける10KHzのサイン波形。モヤモヤが取れてスッキリした。

 

まあ、これくらいで十分ではなかろうか。次回はトランス式microSDプレーヤーの製作編。