カソードチョークの代用として東栄のT-1200を使ってみたわけだが、本当のチョークを試してみようか、ということで同じく東栄のCH-3045Zを買ってきた。
T-1200と同じ取付寸法、高さも同じだがコア厚が違う。T-1200の395gに対してCH-3045Zは295gとなっている。CH-3045Zはオリエントコアで30H45mAの仕様。
DC重畳20mAでのインダクタンスを測定してみた。50Hzにおけるインダクタンスは34.9Hだった。巻線のDCRは590Ωの仕様に対し564Ωで-4.4%。
CH-3045Zのインピーダンス特性。DC重畳20mA。T-1200に比べて当然インピーダンスが高い。おわん型の特性はT-1200と同様。T-1200の特性はこちら。
SV811-10Aシングルアンプ実験機にCH-3045Zを換装した。6V6GTは固定バイアスなのでチョークのDCRが異なるとSV811-10Aのグリッド電圧も違ってしまう。そこで-C電源のツェナーを24Vから30Vに変更した。
諸特性を測定。出力は微妙に増えて11Wになった。NFB量も微妙に増えているが誤差範囲か。DFもすこしだけ増えて3.5。
周波数特性。T-1200とCH-3045Zで同じ特性となった。
歪率特性。全体にT-1200に比べて低歪みとなり、歪率5%での出力は11Wとなった。
試聴結果は、T-1200の場合と区別がつかなかった。良くなったような気もするが、気のせいかなと思う。
さて、分家の拙ブログに書いたけど、音の飛びがトリタンにしてはいまいちの感じがする。そこでOPTをKA-5070SからソフトンのRW-20に換えて実験機の評価をしようと考えている。RW-20の黒は在庫切れで11月初旬入荷予定との連絡があり、それまではSV811-10Aシングルアンプの開発を凍結してRW-20の入手後に再開するつもりだ。とはいっても2週間くらいで再開できると思う。