先日の拙ブログでリプルフィルタのシミュレーションをやってみたけど、実際に実験で確かめてみることにした。
実験台には拙6N6Pパラシングルアンプを使った。このアンプは+BにFETリプルフィルタを使っているが、残留ノイズは0.3〜0.4mVと多め。
実験に使うチョークコイルはノグチトランスのPMC-115H。インダクタンス1Hで最大電流150mA、DCR27Ω、サイズはW61mm×D33mm×H37mmのもの。実測190g。
回路図を上記に示す。赤枠で囲んだ部分が追加したチョークコイルと47μFの電解コンデンサ。
結果を上記に示す。測定にはVP-7721A(未校正)を使用。チョークコイルを入れる前には残留ノイズが0.3〜0.4mVあったのが40〜50μV(0.04〜0.05mV)に激減。
残留ノイズには+Bのリプルの他に電源トランスからの誘導ハム、真空管のヒーターハムなどがあるわけで、+Bのリプルが殆どを占めていたことになる。
ちなみに+B電圧は現状が297Vだったのがチョークコイルを入れたら295Vになった。チョークコイルによる電圧降下は2V程度ということになる。
ここまで残留ノイズが減ればヘッドホンアンプとしても使えるだろう。次期6HA5パラシングルアンプにはチョークコイル+FETリプルフィルタを採用しようと思っている。