おんにょの真空管オーディオ

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古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

PMC-115HのDC重畳インダクタンス

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以前ノグチトランスのチョークコイルPMC-115HをマルチテスターLCR-T4で測定したらインダクタンスが2Hとなったが、仕様は1Hだ。そこでシングルOPTのインピーダンス・インダクタンス測定治具を用いてDC重畳でのインダクタンスを測定してみることにした。

 

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測定回路を上記に示す。PMC-115Hの最大電流は150mAとなっているので、87.5mA以上はR4+VR1と並列に抵抗を接続、0〜11.5mAはR4と直列に10KΩのVRを接続して測定した。また、SW3はR1(1KΩ)で測定。

 

PMC-115HのDCRは実測25.9Ω(室温18℃位)だった。測定周波数は50Hzとした。一般的には何Hzなのかわからない。測定周波数が上がればインダクタンスが減少する。

 

150mA流すと定電流回路のトランジスタが7.2Wも発熱するため測定は手早く行わなければならない。

 

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測定結果を上記のグラフで示す。DCを重畳すると10mAくらいまではインダクタンスが急激に低下し145mAでは2.1H程度になった。おそらく150mAでも2H程度あると思われる。

 

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DC重畳電流を15mAに固定して測定周波数を変えてみた。周波数が上がるとインダクタンスが低下するので、仕様の1Hがどの周波数で測定されたものかわからないと比較できない。

 

(2016.12.31追記)

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測定周波数を120Hzにしてみた。結果を上記のグラフに示す。149mAでは0.84Hとなった。100Hzで測定すれば1Hくらいになると思われる。 (追記ここまで)