おんにょの真空管オーディオ

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古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

KT88と6550を比較

先日の拙記事で6550 CSPPアンプのことを書いたけど、KT88と6550がどのように違うのか、データシート上で比較してみた。一般的にはKT88は6550と差し替え可能と言われている。

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まずピン接続。6550は5極管みたいになっているけどKT88と同じビーム管だ。1ピンがベースシェルに接続されていたりいなかったりする。

 

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規格を比較。メーカーによって規格が微妙に異なるが、6550のEg2 max、スクリーングリッドの電圧が400V程度と低い。だからネイティブ動作/UL接続でスクリーングリッド電圧の制限を受ける。3結は微妙(笑)。また6550の固定バイアス時におけるグリッド抵抗は50KΩ以下となっている。

 

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TUNG-SOLの6550とGECのKT88における特性図を比較してみた。スクリーングリッド電圧で特性が変わるので、同じ300Vで比べた。第1グリッド電圧が0VにおけるカーブがKT88では切れていてニーポイントがよくわからないが6550とほぼ同じと思われる。6550に比べKT88のほうがグリッドバイアス電圧が5Vくらい深くなる。

 

6550 CSPPアンプではスクリーングリッド専用巻線があって低い電圧が供給可能なので6550には有利だ。