拙6DJ8パラシングルアンプは高域特性に暴れがある。位相余裕では問題ないことを確認したが、フト思い立ってOPTの1次・2次をそれぞれ逆につないだらどうなるのか確認してみた。
現状の周波数特性。高域が素直に減衰せず激しいピークやディップがある。これをOPTの1次側P・Bを逆にする。OPTの2次側も逆にすれば位相が反転することはない。
逆にした時の周波数特性。100KHzにディップ、190KHzにピークがあるものの、それより高い周波数では素直に減衰している。こちらのほうが良いように思える。
190KHzにピークがあるので、NFB抵抗2.2KΩに330pFを並列に接続してみた。1/2πCR=219KHzとなる。190KHzは-3dBとなった。
Rchも同様に330pFを入れた。やはり190KHzでは-3dBとなった。
この状態で簡易的にSP端子に0.22uFを接続してダミーロードをオンオフしても発振の傾向が見られなかった。また、OPTを逆接続にした場合と330pF追加で比較試聴したところ、駄耳の私には違いがわからなかったので問題なしと判断した。
最終的な周波数特性。Lchは10Hz(+0.2dB)〜79KHz(-3dB)、Rchは10Hz(+0.2dB)〜70KHz(-3dB)となり、変更前の-3dB点が57KHz〜59KHzより伸びている。
変更後の回路図を上記に示す。赤枠で囲った部分が今回の変更箇所。
OPTの設計者から見ればなにがなんとかでこういうことをしちゃダメ!なのかもしれないが、自己責任でやってみる分には構わないのではないだろうか。