おんにょの真空管オーディオ

おんにょの真空管オーディオ

古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

ミニオフ会2018年秋

先日横須賀の古民家で行われたミニオフ会へ参加してきた。気温が下がって秋らしい天気となった。いつもミニオフ会の幹事をされているMFさんにはお礼申し上げます。

 

今回の参加者は全部で5名。持ち込まれた真空管アンプは5台。アンプを鳴らしながら歓談する。私はあらかじめアンプを宅急便で送ったのだが手違いがあり、アンプが届いたのは当日になってからだった。最悪ダンボールを開梱しないで送り返そうと思ったのだが何とか間に合ってよかった。

 

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システム全景。

 

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きんさんの製作されたパワーアンプセレクター。6台つなげられるようになっていてそれぞれにボリュームが付いている。

 

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入力系。ラインプリアンプ(上段)、ツインDACプレーヤー(中段)、CDプレーヤー(下段)。 持ち込まれたアンプをご紹介。今回はシングルアンプのみ5台集まった。

 

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これは菊地さんの14GW8/PCL86(T)シングルアンプ。アルミ板を切り出し折り曲げ機で製作。折り目は瞬間接着剤を塗って埋めてある。塗装が綺麗。

 

回路は出力段への電源供給を定電流回路で行いシングル用OPTである東栄T-1200をマッチングトランスとして使いDC電流を流さない設計。インダクタンスの低下が無いので充実した低域特性が得られる。

 

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PCL86は3極部と5極部を隔てるシールド板の銀色が目立つ。これは5極部のカソードに接続されている。

 

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6AH4GTパラシングルアンプ。作例に全段差動アンプはたくさん見かけるがパラシングルアンプは無いのであえて製作した。6AH4GTはシングルでも音が良いんだよ。出力は4Wで5台のうちで一番大きく、音量を上げても破綻しなかったように思う。

 

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MFさんの製作された6DE7シングルアンプ。富士シャーシにこんな小さなものがあるとは知らなかった。電源トランスは染谷の特価品とのこと。トランスケースはアルミのバタ角。

 

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シャーシ内部。まー細かいこと。

 

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6DE7の赤熱するヒーター(カソード)。このアンプだけが他の4台と音色の傾向が違っていた。6DE7は手持ちが8本くらいあるから試しに実験機を作って聴いてみようと思っている(思っているだけ)。

 

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PCL83シングルアンプ。私の妻は音がまろやかと表現したが試聴した人はどのように感じたのだろう。

 

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きんさんの製作された6V6GTシングルアンプ。初段は6SJ7で5極管の2段構成となっている。

 

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ヒーターと昇圧DCDCの電源がACアダプターとなっている。

 

試聴はハイレゾの音源でも行われたのだが、同一の曲をビットレートの違いで再生しても駄耳の私には全然違いがわからなかった。むしろそれぞれの音源の音量の差が大きくて影響が大きい。おそらくスピーカーでなくヘッドホンなら違いがよく分かるものと思う。

 

パワーアンプセレクターは切り替えを本体のスイッチで行うので、リモコンで操作できるようにするのが今後の課題とのこと。私は50台弱のアンプを切り替えるなど無理なので、単に1台ずつ入出力を差し替えるのがベストだと考える。

 

私としては重いPCをハンドキャリーせずUSBメモリに入れた音源を再生できればこの上ない軽量化となるのでこれからはそうしたい。きんさんの参加が前提となるけど。