とりあえず実験してみようということで、バラックを組んでやってみることにした。
5極管接続でパラレルフィードというのは、頭の良い人にとってはナンセンスなんだろうけど実験して確かめよう。42シングルアンプ2号機の電圧増幅段と+B電源部を使って、出力段だけの回路を組んだ。
バラックの中身。
バラックの外観。
実測の電圧を上記に示す。大体検討したとおりになった。
諸特性を上記に示す。当初OPTの8Ω端子からKNFをかけたら1.3dBと低かったので16Ω端子からKNFをかけるようにしたら3.1dBまで増えた。
周波数特性は高域が伸びている。利得が多いのは47が5極管接続だから。16Ω端子からKNFをかけたらDFが0.63まで増えた。
オーバーオールNFBをかけてみた。NFB抵抗は3kΩで、NFB量は6.1dBとなった。高域-3dB点は90kHzまで伸びた。5%歪みでの出力は1kHzで2.2Wとなった。オシロで見る限り2次歪みが多いので歪率カーブは直線状になると思われる。
DFは2.2とまずまずの値。もっとオーバーオールNFBを増やせば良いが、位相補正をしないと発振しやすくなる。
次回は3結での諸特性を調べる予定。