おんにょの真空管オーディオ

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古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

71Aシングルアンプ3号機・半導体の選別

71Aシングルアンプ3号機で使う半導体の選別をした。回路図の赤枠で囲んだ半導体が今回選別したもの。


最初に、2SK117BLの2本をFET選別治具で選別。ついでに次期真空管アンプで使う2SK117BLの4本を選別した。これは差動アンプなので両チャンネル分の4本が必要。

 

右端に写っているのは竹ピンセットで、FETを摘んだ時に温度が変わらないように配慮している。

 

全64本におけるId=1.5mAでのVgs電圧を測定。

 

差動アンプ用はVgsが-0.323V、-0.323V、-0.326V、-0.326Vの4本。71Aシングルアンプ用はVgsが-0.353Vの2本。これは左右チャンネルの電圧増幅段の利得が揃っていて欲しいという考えから。71A自体のμがバラつくので、アンプの左右チャンネルの利得は同じにならない。

 

続いて2SC2752Kの選別。LCR-T4でhFEを測定。71Aシングルアンプでは4本使うが、カスコードのhFEを揃えたいため。エミッタフォロアはhFEを気にしないのだが、どうせ混ざってしまうので4本揃っていたほうが良い。

 

全36本中、hFEが36の4本を選別。hFEが38というのが多いようだ。

 

6.2Vのツェナー1N4735Aの選別。

 

12VのACアダプタから0.5mA流した時のツェナー電圧を測定。全14本中、6.01Vの2本を選別。これは左右チャンネルで電圧が揃っていて欲しいという考えで、本当は揃っている必要はない。

 

180Vのツェナー1N5386Bの選別。時間がかかるので、15本だけを選別した。

 

DCDCでDC200Vを供給、0.47mA流した時のツェナー電圧を測定。ツェナーの自己発熱で電圧が段々上がってしまうので、電圧が変わらなくなった時の電圧を記入した。177.1Vから183.2Vまでバラついている。1回目と2回目でツェナー電圧が少々異なっている。

ツェナー電圧が179.7Vと179.8Vの2本を選別。これも左右チャンネルで電圧が揃っていて欲しいという考えで、本当は揃っている必要はない。基板に実装すると、周囲温度の違いなのか電圧が違ってしまうことが多い。